松本で過ごす“真冬の特権”──雪と光が彩る至福の旅ガイド
北アルプスの麓、雪と星が紡ぐ冬だけの魔法を体験
白銀の斜面を駆け抜ける朝、凛とした空気のなか気高く佇む城が水面に揺れる夕暮れ、湯けむり越しに星がまたたく夜——。松本の冬は、澄んだ空気と静けさに包まれた、特別な表情を見せます。北アルプスの自然と歴史ある町並み、伝統文化と地域の食。多様な魅力が交差するこの土地で、冬ならではの体験を探してみませんか。
冬の松本をめぐるテーマ別ガイド
中部山岳地帯に位置する長野県松本市。冬の寒さが深まるこの季節、自然と文化が調和した落ち着きのある風景が町を包みます。本ガイドでは、冬の松本を楽しむための見どころを、4つのテーマに分けてご紹介します。
目次

1. 雪のアクティビティ 雪と星に出会う
——高原で感じる、松本の冬
- 上質なパウダースノーの銀世界が広がる冬の乗鞍

- お子様から上級者まで様々なニーズに対応

- 雪原をスノーシューでガイドと共に散策

- 澄んだ夜空で楽しむ星空観賞

Mt.乗鞍スノーリゾートは、上質なパウダースノーと北アルプスの雄大な眺望を同時に楽しめるスキーエリアです。全体で20以上のコースを備え、初心者から上級者まで幅広く対応しています。最長滑走距離は約5km。例年12月上旬から3月下旬まで営業し、松本駅から鉄道と路線バスを乗り継いでアクセスできます。(※予約不要・運行時刻はシーズンにより変動)
乗鞍高原では、スノーシューハイクや星空観賞などのアクティビティも人気です。光害の少ないエリアでは、晴れた夜に天の川を肉眼で見られることもあります。冬の静けさの中で星空を見上げる体験は、都市では味わえない貴重なひとときとなるでしょう。
雪原を歩き、白銀の斜面を滑ったあとは、冷えた身体をやさしく包み込む、温泉の時間が待っています。
乗鞍高原には、温泉宿や日帰り入浴施設が点在しています。雪の中で体を動かしたあとの温泉は、筋肉の緊張をゆっくりとほどき、指先まで温もりを巡らせてくれます。湯けむり越しに雪景色を眺めながら、冷たい外気と湯の温もりを同時に感じる温泉の時間は、冬ならではのひとときです。
雪原で体を動かし、温泉で静かに落ち着かせる。
スノーシーズンならではの過ごし方を、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
Mt.乗鞍スノーリゾート
公式サイト:https://www.brnorikura.jp/
住所:長野県松本市安曇4294-3
2. 街なかの風情 雪に彩られた松本で、歴史と美をたどる
- 国宝松本城のイルミネーション

- 重厚な雰囲気が漂う松本城

松本の中心に立つ松本城は、五重六階の天守を持つ国宝で、冬の澄んだ空気の中ではその黒い外観がいっそう際立ちます。夜間にはライトアップやプロジェクションマッピングなどが例年行われ、観光客にも人気のスポットとなっています。
- カエルは繩手通りのシンボル

- ユニークな土産店が並ぶ縄手通り

- なまこ壁の建物が並ぶ中町通り

市街地では、縄手通りや中町通りといった歴史ある商店街の散策がおすすめです。縄手通りは女鳥羽川沿いの遊歩道に面した年中歩行者天国のエリアです。かつてこの一帯にカエルが多く生息していたことなどから、カエルを通りのシンボルとしており、現在も通りのいたるところでカエルの置物を目にすることができます。ユニークな土産店や飲食店が並び、歩くだけでも楽しい雰囲気が魅力です。
一方の中町通りは、「なまこ壁」の歴史的な景観を楽しみながら、クラフトショップやおしゃれなカフェ、ギャラリーなどを巡るのにピッタリの通りです。和風建築と現代の感性が自然に溶け合い、落ち着いた雰囲気のなかで、地域の文化や手仕事に触れることができます。
どちらの通りも、軽食や甘味を気軽に楽しめるお店が多く、散策の合間に立ち寄る食べ歩きにも最適です。
火曜・水曜を定休日とする店舗が多いため、訪問前に営業日を確認しておくと、よりスムーズに街歩きを楽しめるでしょう。
テイクアウトで購入した飲食物の容器や包装については、購入した店舗での返却や、設置されているゴミ箱の利用、または宿泊先での処理など、状況に応じた対応にご協力ください。一人ひとりの心がけが、歴史ある街並みと、気持ちよく散策できる環境を守ることにつながります。
国宝 松本城
公式サイト:https://www.matsumoto-castle.jp/
住所:長野県松本市丸の内4-1
3. 温泉と郷土料理 冬の松本で、身体の芯からほどける
- 長い歴史と共に親しまれている松本の温泉文化

市街地から車で15分ほどの浅間温泉は、開湯1,300年を超える歴史ある温泉地。冬期は北アルプスの雪景色を遠くに望みながら、湯けむりに包まれる穏やかな時間を過ごせます。市街地から近く、静かな環境の中で心身をゆっくりと休めることができます。
- 温泉街の落ち着いた雰囲気も魅力

浅間温泉と並び、市街地近くに位置する美ヶ原温泉もおすすめです。松本駅前からバスで20分ほどにあるこの静かな温泉街は、歴史ある温泉郷として今でも親しまれています。源泉かけ流しの湯を楽しめる宿も多く、観光や美術館めぐりの拠点にも便利です。
- その土地ならではの郷土料理を味わう

松本ならではの郷土料理にも注目したいところです。「山賊焼き」は、にんにく醤油に漬けた鶏肉を一枚揚げにしたもの。ボリューム感があり、テイクアウトに対応しているお店もあります。また、信州そばやおやきなど、地元の食文化を気軽に楽しめる店も点在しています。
浅間温泉
公式サイト:https://asamaonsen.com/
美ヶ原温泉
4. クラフト体験 旅の記憶を、指先に刻む
- 作り手のこだわりや遊び心が詰まった華やかな模様

松本では、伝統工芸のワークショップが数多く開かれていて、手を動かしながら、まちの文化や職人の技に触れる時間を楽しめます。
たとえば「松本てまり」は、草木染めの絹糸で繊細な幾何学模様をあしらう、松本を代表する工芸のひとつ。市内の体験施設では、講師のサポートを受けながら、自分だけのてまり作りに挑戦できます。
- 和紙の専門店ならではの折り紙体験

- 江戸時代から伝わる伝統的な折り方

- 1枚の和紙から2色の鶴が出来上がる

創業100年を超える和紙の専門店「紙舘 島勇」では、江戸時代から伝わる折り方を受け継いだ、和紙の折り紙体験コースが用意されています。1枚の和紙を切り離さず、後から繋げることがないまま折り進めていくことで、色違いの折り鶴が一度に出来上がるという、珍しい工程を体験できるのが特徴です(事前予約制)。風合いや色合いの違う和紙に触れながら、伝統素材の奥深さを味わってみてください。
そのほかにも、伝統的な飴作り体験など、さまざまな体験が楽しめます。詳しくは、(体験ページ)も参考にしてみてください。
旅の途中にふらりと立ち寄れば、松本の職人文化を身近に感じられる、特別な思い出になるはずです。体験の内容や開催日については、各施設までお問い合わせください。
紙舘 島勇
公式サイト:https://shimayu.co.jp/
住所:長野県松本市大手2-4-25
- 体験は予約制です。希望日の2日前までにお申し込みください。
- 予約申込みはサイトからのみ受け付けています。
雪景色の中に映える歴史的建造物、温泉と郷土料理で味わう癒やし、そして手仕事に触れる体験——松本の冬には、それぞれの楽しみが、個性豊かに揃っています。興味や滞在スタイルに合わせて、自由に組み合わせられるのも、この町ならではの魅力です。
澄んだ空気と静けさに包まれた松本で、心まで温まる冬のひとときをお過ごしください。









