雨の日には馬場家住宅へ「七夕人形が揺れる縁側」「馬場家住宅の土塁」
梅雨明けから一転して雨が続く7月
7月5日(火)雨、しかも大雨の中久しぶりに馬場家住宅を訪れました。
表門及び左右長屋 (重要文化財)
豪壮な構えをもつ表門及び左右長屋は、馬場家の特別な家格によって藩から特別に建設を許されたものと推定されています。過去には正面に向かって左側の長屋は巡査の執務室として、右側の長屋は大工一家の住居として使われていたこともあったと伝えられています。現在、左側の長屋は、一部を展示室として公開しています。(馬場家住宅公式ホームページより)
主屋 (重要文化財)
嘉永4年(1851)の建築である主屋は、長野県中南部に分布する本棟造(ほんむねづくり)と呼ばれる様式の典型的なものです。規模は間口九間(18.8m)、奥行七間(16.4m)で、ゲンカン、ザシキ、イリカワなどの整った接客部を備えるなど家格にふさわしい意匠を持っています。(馬場家住宅公式ホームページより)
馬場家住宅の紫陽花
馬場家住宅の土塁案内
前回訪問した時には、なかった「馬場家住宅の土塁案内」
土塁は、お城に周りにあるものだと思っていたので、住宅にも土塁を作っていたとは驚きした。
国宝松本城土塁跡について書いたこちらの記事もご覧ください。
学芸員の方にお尋ねすると、4年程前に看板を設置して案内できるようにしたそうです。
案内に従い管理事務所の裏に周ってみました。
馬場家住宅の土塁案内2
馬場家住宅の周囲を取り囲んでいる土塁のうち、その構造がいちばんわかりやすい場所です。
馬場家住宅の裏手にある駐車場にも土塁がわかる場所があるそうです。今回は車をまわしてもらったので、駐車場には行けませんでした。
馬場家住宅 主屋入口
土間で靴を脱いで中に入ります。
土間から住宅を見ると、縁側に吊るされた七夕人形が見えます。
七夕人形が揺れる縁側 開催にあたって
月遅れで行われることが多い松本地方の七夕は、縁側に七夕人形を飾り付け、行事食の「ほうとう」や「七夕まんじゅう」を食べるという独特の風習が残っています。
重要文化財馬場家住宅では、企画展「七夕人形が揺れる縁側」を開催します。江戸時代末期創建の古民家のたたずまいを使って七夕の縁側風景を展示し、特徴ある七夕行事の紹介を行います。(公式ホームページより)
七夕人形が揺れる縁側 カミオエ南
松本では、7月7日からひと月遅れた8月7日に七夕を行います。
七夕人形が揺れる縁側 説明文
数種類の七夕人形が吊るされています。
着物掛け形式:木の板で作られた男女一対の人形で、着物が掛けられるようになっています。人形に子どもの浴衣などをかけて縁側等に飾ります。(馬場家住宅資料から参照)
七夕人形 カータリー(左の木型)カータリーは、七夕に雨が降り天の川が増水じた際、七夕さまを背負って川を渡り、2人を引き合わせるとされています。男形だけが確認されている人形で、角柱の胴体に長い足を持つのが特徴です。また、この人形には、足が出るように着物の裾を帯に挟み込み「シッパサミ」の状態で着物を着させます。(馬場家住宅資料から参照)
そなえ物・ホウトウ
松本地方では、野菜やくだものをそなえる家が見られます。 また、七夕にホウトウをそなえて食べます。ホウトウとは、平たいうどんのようなめんに、小豆やきなこをあえた料理です。(馬場家住宅資料から参照)
七夕人形 イリカワ南
紙雛形式 ベラミ人形店所蔵品
色紙等の紙で作られた衣(紙衣)をまとった男女一対の人形で、着物掛け形式とともに、現在でも松本地方で良く見られる人形の一つです。(馬場家住宅資料から参照)
七夕人形紙雛形式 園児制作
七夕様に願いを!
笹飾り
短冊に願い事を書いて竹笹に吊るしました!
七夕人形づくり体験コーナー
せっかくなので、七夕人形を作ってみました。
完成!
コザシキ
文庫蔵 (重要文化財)
文庫蔵は弘化2年(1845)建築の土蔵造りの蔵です。文書や家財を収納するために使用されていました。南北の白壁には屋号の古屋敷の号を見ることができます。(馬場家住宅公式HPより)
馬場家住宅・松本市立博物館オリジナルグッズ
記念にオリジナル手ぬぐいを購入しました。
馬場家住宅開館20周年を記念して製作しました。
馬場家住宅の、馬場家家紋(一つ柏葉)が連なる屋根瓦の様子をイメージしたものです。1枚 500円
「七夕人形が揺れる縁側」企画展示は、8月14日まで開催しています。
体験も楽しめます。おすすめです!