江戸時代から続く飴専門店 飴の深い話を伺いました!「山屋御飴所」

2020.6.6
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江戸時代から続く飴専門店 飴の深い話を伺いました!「山屋御飴所」
明治18年の看板

「山屋御飴所」さんは松本市女鳥羽川沿い1本北側にある昔ながらの商店街「六九通り」の西側にあります。

目印は、下半分レンガ造りの建物で、昭和8年に建てられました。
手前にある木の看板は、明治17年ごろのものです。

店主の太田さんに山屋御飴所の歴史・米飴のお話を伺いました。

 

 

 

 

暖簾

 

~歴史のはなし~

創業は今から346年前の寛文12年(1672年)。徳川綱吉が第五代将軍として活躍した頃です。
以前は中町にお店があったそうですが、明治17年ごろに現在の場所に移転されたそうです。

元々飴屋ですが、飴は夏は閑散期になるので、飴を炊く釜を上手く使い、焼き物など作っていて、後にレンガを焼いたりその縁で陶器を仕入れたりもしていて、15年くらい前までは、建材なども扱っていたそうですが、今は飴専門に独立したそうです。

~あうんの蛙のはなし~

あうんの蛙西

 

あうんの蛙東

目を惹くのは、東西の屋根の端にいる「あうんの蛙」
蛙の由来を伺いました。

戦時中、軍の携帯食として、他の飴屋さんと共同で「飴」を提供していたそうです。
飴は小さいながらも、栄養化も高くエネルギーもあり、軍人さんの携帯食に適したそうです。
「堂々飴」は、軍人さんが堂々と行進する姿から名前が付けられたそうです。

蛙も軍人さんが、「無事かえる」という願いを込めて屋根に備えられたそうです。

~飴のはなし~

山屋御飴所さんで作っている飴は、江戸時代から変わらぬ製法で米から作らる飴です。

白玉あめ

白玉飴は水飴を煮詰めたものです。432円

堂々水飴を丁寧に撹拌し、たっぷり空気を含ませて飴玉にしました。まろやかな口当たりと砂糖を使わない素朴な甘さは懐かしさを感じる味わいです。当店の原点となる飴を是非ご賞味下さい。

白玉飴 432円

堂々あめ

堂々飴は、米飴にミルクとバターを入れてミルキーに仕上げています。432円
値段が同じなのですが、昔からそうなのでそのままだそうです。

米飴にミルクとバターを練りこみ、濃厚で豊かな風味に仕上げました。小さなお子様からお年寄りにまで人気の当店定番の飴です。
赤い包みは上質なカカオをタップリ混ぜたチョコレート味となっています。

堂々飴 432円

板あめ

540円 板あめは試食出来ます。

板飴は昔からのある飴で豆が入ったものが定番ですが、最近ではリンゴを入れたものなど新しい板飴もあります。
高温で煮詰めた米飴にピーナッツを混ぜ合わせ、軽い歯応えを楽しめる様に薄く伸ばして板状に仕上げています。まるでせんべいのようなパリパリとした食感と香ばしさは「食べ始めたら止まらない」と、評判の当店一番人気商品です。

米飴は、健康的な甘味料

飴の歴史は古く、神武天皇が作ったと言われている。日本に砂糖が入って来たのは、室町時代で、それまでは粟や米など穀物で作ってきたそうです。

蜂蜜は単糖体で、身体にすぐに吸収されますが、すぐに使わないと体内に貯まり太りやすくなります。
米飴は多糖体で、身体にすぐに吸収されず、ゆっくり吸収されるので血糖値が上がりにくいそうです。
ゆっくりと吸収され太りにくいので、ダイエットにもいいそうです。

またアミノ酸が入っていて、免疫力がありエネルギーにもなるので、普通の飴とは違います。

お土産にも喜ばれるパッケージ

板あめミックス
¥ 540
昔ながらの「板あめ」、フリーズドライにした信州産りんごをたっぷり混ぜ込んだ「信州りんご板あめ」、ポン菓子と黒ごまを混ぜ込んだ「黒ごま板ポン」の3種類を小箱に詰め合わせた人気のアソートです。
パリパリした食感と合わせ、各種食べ比べながらそれぞれの風味をお楽しみ下さい。
当店直営店舗とネットだけの限定販売品です。
 
御あめミックス(青)
¥ 540
昔ながらの定番の3種類の御あめを民藝調の小箱に詰合せたセットです。砂糖を使わず優しい甘さが人気の白玉飴、それにミルクとバターを混ぜ込んだ堂々飴、パリパリ食感と落花生の香ばしさが人気の板あめ。
飴ミックス

水飴のはなし

昔ながらの水飴の食べ方は、「手繰り飴」と呼ばれ割り箸などで手繰りながら食べ方が主流でした。なんとかもっと違う食べ方がないかと太田さんが考えていた時に、娘さんがミルクに入れて飲んだらとっても美味しかったそうです。
そのままだと溶けにくいので、常温でトロリとするように開発して出来た商品が「堂々とろり」だそうです。

堂々水飴
¥ 540
お米に麦芽を加えて糖化させ、じっくり煮詰めて作ります。当店製品の原料にもなっている米飴です。
ミルクに溶かして飲んでみて下さい。米飴は栄養たっぷりで体にゆっくり吸収される多糖体なので朝食にピッタリ!
堂々とろり
¥ 864
はちみつと同じくらいの粘度に仕上げた米飴を使った水飴で、常温でトロリとしています。
飴というよりシロップの様にお召し上がり下さい。
お料理の照り出しや、トーストパンに塗ったり、バニラアイスやヨーグルトやフルーツにかけても美味しいです。ミルクを注いだマグカップに砂糖代わりにとろりを入れてお召し上がり下さい。電子レンジでチンすると、とても美味しい堂々ミルクの出来上がり!
血糖値も上がりにくくゆっくり消化されるので、健康的で朝食の栄養補給にもピッタリです。
容器は液ダレしないでスパッと止まる、とても扱いやすい逆止弁付きです。

新しい飴の提案のはなし

板あめクラッシュ 松本のお店とコラボ

板あめクラッシュ
¥ 1,080
人気商品「板あめ」を砕いて粒状にしました。
アイスクリームやトーストにトッピングすると、味わったことのないカリカリ感とピーナッツの風味で美味しく召し上がって頂けます。
地元ジェラート店様とのコラボも大変好評です。
ご自宅で好きなだけトッピングしてお楽しみくださいませ!
中身はラベルカラーにより変わりなく同じものです。ご注文時にお好みの色をご指定ください。

信州はちみつキャンディ 松本のお店とコラボ

井上デパートの屋上で飼育しているミツバチの蜂蜜を使用したキャンディを「信州ハチミツ本舗」さんとコラボで作られた商品です。可愛い入れ物が人気です。

信州はちみつキャンディ
¥ 864
松本みつばちプロジェクトとのコラボ商品です。
砂糖を使わず、松本産のはちみつと水飴だけで作っているのではちみつ本来の味がたっぷり楽しめます。
口に含むとフワッと溶ろけてはちみつの濃厚な味と香りが溢れます。
ハチミツキャンディ

飴の日のはなし

2019年に松本市内の老舗の飴屋さん3軒と始めた「飴屋プロジェクト」で様々な活動を始めていました。
その中で2019年9月6日を「飴の日記念日」に登録認定されました。「松本あめさんぽ2019」というイベントも開催しました。

当時の取材した記事は、『9月6日「飴の日」になりました!認定式と「あめ太」!?発表』をご覧ください。

『飴だらけの素敵な2日間! 松本あめさんぽ2019』

飴づくり体験も開催しています!

お店の道路を挟んだ向かいに太田さんの自宅と工場があります。
元々住まわれていて古い家屋で飴づくり体験のスペースを作りました。

週末予約制で体験が出来ます。昔ながらの道具を使い2種類の飴を作りお土産に持ち帰ることが出来ます。

体験費用 2,200円(税込み) 1日4回催行(土日のみ)

詳細は、公式サイトをご覧ください。

 

吟のしずく

¥ 2,160
長野県安曇野産のもち米を吟醸米にし、平成の名水百選に選定された「まつもと城下町湧水群」の中の源智の井戸から汲み上げる天然水で仕込んだこだわりの米飴です。
仕込みから糖化、煮詰めまで21時間かけて作る吟のしずくは、糖度・味・風味・コク、どれを取っても最高の逸品です。
こだわり料理の甘味料としては勿論、是非そのまま召し上がって頂きたい究極の水飴に仕上げました。

はしごチケットサービス「吟のしずく」試食が出来ます。

吟のしずく試食

吟米酒のようにお米の真ん中の1番美味しいところだけ取り出し雑味を省いた米で作られた水飴です。

まるで蜂蜜のような癖のない自然な甘さが魅力です。

山屋御飴所 御飴製造所

店舗の道路を挟んだ北向に飴製造所があります。ここで飴を作っています。

御飴製造所

自社で作った飴だけを販売されているというのは本当に凄いことだと思います。
ぜひ昔ながらの製法で作られた飴を買いに行って頂き、街中をブラブラ周って欲しいと思います。

山屋御飴所 太田さん深いお話ありがとうございました。

太田代表