日本最大の城下町ジオラマをはじめ松本市をまるっと感じる展示が魅力 松本市立博物館④
2023年10月7日に移転オープンした松本市立博物館に行って来ました。
3時間かけて見学した内容をシリーズで投稿していきます。
今回は、4回目となります。
2階の特別展 「まつもと博覧会」松本市立博物館開館特別展③
を見終わり、3階にある常設展示フロアを紹介します。
この階段がとても昇りやすかったです。
3階に到着
大きな空間があります。壁には、10月7日のオープニングイベントで書かれた蟻ケ崎高校書道部の書が展示されています。
常設展示室は、8つのテーマがあります。
展示は、古い時代から新しい時代へと展開する通史展示ではなく、松本の特徴を直接的に伝える8つのテーマによって構成しています。室内は自由動線になっていますが、テーマ順に巡ることでより一層お楽しみいただけます。
常設展示は、多様な魅力にあふれた「松本まるごと博物館」の目次であり、また、現地へ誘うガイダンスセンターとしての役割を有しています。常設展示室の出口は、そこから始まる「松本を知る旅」のスタート地点です。展示で興味を持った文化財や場所があれば、現地で本物を見てください。また、市内各地の博物館分館でより専門的な展示を見るのもいいかもしれません。展示観覧のあとは、まちに出かけてみましょう。(公式サイトより)
ロゴマークが可愛らしく、それぞれのカラーも綺麗です。
1お城のあるまち
松本城が語りかけるもの
新しくなった松本市立博物館での目玉となる展示は、おそらくこのジオラマではないでしょうか。
日本で1番大きな城下町ジオラマ
国宝松本城
城下町ジオラマ
古い絵図
こちらは、タッチパネルになっていて、町人エリア・寺社エリア・街道などタッチするとパネルが変わり、詳しく見ることが出来ます。
2 にぎわう商都
城下の人々と祭り
にぎわう商都では、城下町ジオラマに並ぶ目玉の展示「宝船」があります。
あめ市は、宮村大明神(深志神社)内の市神社から市神様のみこしを中心に町の拝殿を目指す行列から始まります。行列は、千両箱・おかめ様・獅子頭・市神様のみこし:宝物船で構成されます。
お練り行列の最後は本町5丁目の宝船です。龍頭・龍尾の彫り物が船の前後を飾り「寶」の文字が施された帆を揚げ、宝を入れた大袋、さんごや宝珠、打出の小槌などの多くの宝物を載せています。
旧博物館にあった宝船をあらたに漆を塗り直し、人形も作り変え迫力ある宝船になりました。
探求の井戸
井戸端で休憩するように ゆっくり座って 展示を感じた想いを 巡らせてください。
3つの井戸をスライドショーで紹介します。「確かに・・」とほくそ笑んでしまいました。
3開かれた盆地
行き交う自然の恵
長野県のほぼ中央に位置する松本盆地は、糸魚川静岡構造線を挟んだ西側の北アルプスと東側の美ヶ原・筑摩山地が隆起し、その間にできた窪地に火山灰や河川が運んだ砂礫が堆積して平地が形成されました。
松本では、いくつもの街道が交わり馬や牛による運搬が行われていました。
盆地の恩恵により生み出される産物の交易によって、また、温泉や名所を訪れる人によって、多くの物と人が松本を行き交い、盆地が開かれていきました。
温泉に集う
4ともにある山
山に生き山を活かす
ともにある山
迫力ある北アルプスの写真 反対側には、東山の展示もあります。
5伝えてきた心
人々の祈りの形
6生きる力
暮らしの中の工夫
松本市 警防団の蒸気ポンプ
7変わりゆく社会
市民が担うまちづくり
社会に変革を起こしまちづくりを進めるのは、いつの時代も市民が中心です。
江戸時代の松本城下町では、町人たちが城下町の経済と文化の発展を担い、あめ市などの祭事によりまちのにぎわいを創出していました。
明治維新によって武士を中心とした社会が解体されると、庶民が新たなまちづくりを担いました。
近年でも、あらゆる場面で、さまざまな人によって、まちづくりの取り組みが行われています。
ちょっとブレイクタイム クイズに挑戦!
松本の伝統工芸 松本てまり・みすず細工・お神酒の口
8継いでつなげて
博物館は、資料を収集・保存しています。
こうした活動によって、貴重な物を大切に残すだけでなく、その物がもつ様々な情報を調査研究によって読み解き、地域の自然・歴史・文化を紡ぎだすことができます。
紡ぎだした地域の特徴は、「過去」「現在」を考えるきっかけになり、その先に続く未来を創造することへとつながります。そのため、博物館の活動は、「温故知新(故きを温ねて新しきを知る」ともいわれています。
100年以上前から展示されていた城下町ジオラマ
明治44年(1911)制作 開智学校の教員たちが、江戸時代末のお城周辺の様子を知る古老から聞き取りをしながら、3年かけて製作した模型です。
とても面白く鑑賞出来ました。
しかし最初の展示順路にあった「9」を見逃したようなので、またゆっくり訪れたいと思います。
帰りは、エレベーターに乗り降りました。
この続きは後日、博物館の施設や気になったところを書きたいと思います。