使われ続けるみすず細工3
民芸がご縁で伺ったAさんのお宅でお茶を頂いていたところ、よく見るとテレビの下にみすず細工がありました。
衣服をたたんで入れて置く、「みだれかご」だと思うのですが、CDやDVD入れになって使われていました。
Aさんからその後連絡を頂き、ご近所にみすず細工を持っている方やお友達がいることを教えてくれました。
AさんからHさんをご紹介いただきました。
Hさんは、今は亡きご主人のバリカンを入れた行李を見せてくれました。
←これは、裁縫箱でした。
お嫁に来た時に、ご近所の方がご祝儀として作ってくれたそうです。
お嫁さんが来ると子供たちは、お嫁さんの履いて来た草履の鼻緒を切って屋根に放り投げたんだそうです。「帰りませんように、いつまでもこの家にいてください」との思いなのだそうです。初めて聞きました。面白いですね。
くず入れ
色が付いていたようですが、外側はほとんど消えかかっていました。底には、色が残っています。
ざる
お餅をつく前に、お米を洗ってあげておいたざる。
Hさんからご近所に物知りの方がいて、何か知っているかもしれないとUさんのお名前を教えていただきました。AさんとUさんのお宅のほうに少し足を進めると、Uさんが仕事をされていました。その脇にはみすず細工がありました。
Uさんが、「この辺りは江戸時代からみすず細工が盛んだったよ。昨日読んだ本にも書いてあった。」と教えてくれました。