ぜひ見て欲しい「石井柏亭」企画展松本市美術館まつもと百てんプロジェクトお店紹介#10
連日観光客で賑わう松本市美術館
現在「戦後80年 石井柏亭 えがくよろこび」開催中です。

松本城
松本城の絵と本丸御殿跡の藤棚で絵を描く石井柏亭の写真
明治末から昭和期にかけて活躍した画家・石井柏亭。
東京に生まれた柏亭は、幼い頃から父・鼎湖に日本画を習い、16歳で洋画家・浅井忠に師事すると本格的に画家としての道を歩み始めます。太平洋画会や文展で早くから才能を認められ、やがて中央画壇の中心的存在として活躍。雑誌『方寸』の創刊や、二科会、一水会の設立にも携わり、日本の近代美術の発展に大きな足跡を残しました。(公式サイトより)

第3章 信州と柏亭

2024年5月 松本市立博物館で浅間温泉松門文庫主催の「浅間温泉の文化と芸術~蚕種製造業がもたらした繁栄と芸術家の往来」という講演会を聞きに行ったことがあります。その時のスライドを撮影したものを使わせていただきます。

信州、松本に縁の深い石井柏亭の作品

現在の松本城と比べてみました。北アルプスの景観が変わっていないのが嬉しいです。

「山河在り」

今回のポスター、チラシに使用されているこの作品は特に好きです。
人々が歓談しているその場の雰囲気が絵から感じられます。絵の中に絵が飾られているのも面白いです。

浅間温泉にあるギャラリーゆこもりがあります。ここはかつて湯治宿で石井柏亭が滞在していた場所です。
こちらの記事も併せてご覧ください。
松本市美術館では以下のイベントもあります
柏亭探訪ツアー in 浅間温泉
11月16日(日)
柏亭が実際に滞在した旧温泉旅館など、浅間温泉周辺にある柏亭ゆかりの場所を散策します。
- 日時 11月16日(日)14:00~15:30
集合本郷公民館 入口(松本市浅間温泉2丁目9番1号)
料金 無料(ただし、本展覧会観覧券が必要です)定員先着15名
申込10月18日(土)から11月14日(金)まで本ページにて申込受付
※駐車場、アクセス方法など、お申込み受付後に詳細をご案内いたします。
お申込みはこちらから
共催:本郷公民館
松本市への寄贈した作品一覧

菜園果樹
塩尻市の旧家に結婚式用の屏風として制作を依頼されたもの

第4章 松本をえがく

貴重な写真も展示されていました。上が浅間温泉の菊の湯旅館 下は石井柏亭の邸宅

中信酒客
レストラン「鯛萬」さんで描かれた作品です。
人が生き生きして描かれその場の雰囲気、瓶ビールに割烹着と時代を感じる素晴らしい作品です。

女鳥羽川
女鳥羽川を描いている貴重な作品です。昔と今を比べての展示が面白いです。
同じ場所と説明が書いていますが、絵には中流以上でよく見られる床固め(とこがため)が見られますが、
写真では草に覆われていて認識できませんが、段差もあるようにも見えます。
女鳥羽川の大規模修繕工事が平成に行われたので河川も変わったようです。
当時ののどかな風景と現在はマンションが立ち並ぶ地区に変わっていますね。
松本城外堀

信州・松本を描いた作品も多く見応えのある展示でした。
ぜひ多くの方に見て欲しいと思いました。

2025.10.11 (土) 〜 2025.12.7 (日)
作品保護のため、会期中に一部展示替えがあります。
[前期]10月11日(土) – 11月9日(日)
[後期]11月11日(火) – 12月7日(日)
ミュージアムショップ

はしごチケットのサービスは
観覧料を電子チケット料金に割引(1枚につき2名様まで)です。
