#マツモト建築芸術祭4 上土シネマ⑩

2022.2.3
21
#マツモト建築芸術祭4 上土シネマ⑩

上土通りに来ました。ここは、マツモト建築芸術祭の会場が集中しているエリアです。
先ずは、懐かしい映画館に行きました。

上土シネマ

現在は、地元の人々により外観のみ改修されていましたが、映画上映はしていませんでした。
名前も何度か変わり、私が通っていた頃は「エンギザ6」で緑町にあったエンギザの別館だったと思います。その後「上土シネマ」という名前に代わっています。記憶に間違いがなければ最後に観た映画は、マイケルムーア監督の「ボウリング・フォー・コロンバイン」だったように思います。

上土シネマ

大正6(1917)年に『松本電気館』として開業した映画館。『オリオン座』、『松本東映』と改称し、この頃は仁侠映画で賑わったという。1階は昭和の一時期、改装してクラブを運営していたが、平成元(1989)年頃に再改装し映画ホールにした。平成14(2002)年、通りの名前をとって『上土シネマ』となった後も地元ファンの憩いの場として運営されてきたが、周辺環境の変化や建物の老朽化などにより閉館。平成20(2008)年に90年の幕を閉じた。

ファサードは鋼板で覆われているが、もともとはレリーフを多くあしらった洗い出し仕上げの外壁が立ち上がった看板建築だった。5つ並んだ窓の上には三角のペディメントがあり、スズラン灯が付いていたほか、4本の柱型には装飾があり、大正ロマンの街上土通りを象徴するような建物だった。

平成28(2016)年、松本市近代遺産に登録された。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)

奥の部屋には、今回参加されている作家さんの作品集やグッズなどが販売されていました。

上土シネマ

上土シネマプログラム

もう一つの入口から入りますと、鎧を着けた騎士像が展示されていました。これは以前からあったのか?

上土シネマ入口

鴻池朋子 Tomoko Konoike

絵画、彫刻、手芸、歌など様々なメディアや、また野外でのサイトスペシフィックな表現を通して、視覚芸術の根源的な問い直しを試みている。

近年の主な個展に、『インタートラベラー 神話と遊ぶ人』(東京オペラシティアートギャラリー、東京/2009)、『根源的暴力』(群馬県立近代美術館、群馬/2016)にて芸術選奨文部科学大臣賞、『Fur Story』(Leeds Arts University、イギリス/2018)、『ハンターギャザラー』(秋田県立近代美術館、秋田/2018)、『ちゅうがえり』(アーティゾン美術館、東京/2020)にて毎日芸術賞。近年のグループ展に、『Temporal Turn』(カンザス大学スペンサー美術館・自然史博物館、2016)、『Japan-Spirits of Nature』(ノルディックアクバラル美術館、スウェーデン/2017)、『ECHOES FROM THEPAST」(シンカ美術館、フィンランド/2018)など。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)

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作品ステートメント

1998年に初めて鉛筆アニメーションを作ったのは、鉛筆の線がブルブルっと震え、まるで生き物のように動くことがただ見たかったから。1秒を15枚の絵でコマ送りで描く手法も、Hi-8カメラの撮影も、セルというものも、編集機の使い方もわからず、全部、人に聞きまくって作ったのが『冬の最後の日』。描いても描いても1日に数秒も出来上がらない日々が続き、もう決して、絶対、二度とアニメは作らない!と思い描き続けた。

今回は、そんな初期のアニメから現在に到るまでの、様々なプロジェクト、パフォーマンス、映像作品がご覧いただける。「動くものが見たい」という眼の嗜好とは、人間であるよりも、一匹の動物を実感する時間かと思う。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)

十数年ぶりにスクリーンが蘇りました。

上土シネマスクリーン

鉛筆で描かれたアニメーションを観ました。不思議な世界に震えながら見入ってしまいましたが、とにかく寒かった。外気温度より寒いのではないかと思うほど、冷蔵庫状態でした。
暖かい服装で入場することをお勧めします。

下町会館⑲に続く・・