松本の伝統押絵/七夕人形「ベラミ人形店 みむら」

2018.7.5
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松本の伝統押絵/七夕人形「ベラミ人形店 みむら」

松本の伝統「押絵」を制作販売する唯一のお店ベラミ人形店みむら

R143沿いまつもと市民芸術館近くにある「ベラミ人形店みむら」さんの店内はミニ博物館のよう

先ずは、松本伝統の「松本押絵」の世界を紹介します。

松本の人は江戸時代文政の頃から、時代風俗を押絵に残してきたそうです。

 

5月クラフトフェア関連企画で信濃毎日新聞「メディアガーデン」前庭で開催された「五月の宵祭」の会場ブースでは、
ベラミ人形店「押絵雛」の実演をおこなっていました。

ご主人の三村さんが黙々と制作される中お話しを伺いました。

松本の伝統工芸「押絵雛」の古いものを伝えたいという使命感で、古いものをスケッチしてきました。
新しいものを創作するグループもありますが、ベラミさんでは、古いものを復元するために、古いものを集めています。

魅力は?
「松本の感性の素晴らしさに感動する。よくこんなデザインをしたとと教養の高さを感じます。」

人形の注文は、1からのオーダーも承ります、
布から選び、持ち込みもOKで顔も手描きで綿をピンセットで取ってやるこまかい作業です。
古い生地は裂けやすく扱いがとても難しいです。

 

 

スライドショーには JavaScript が必要です。

 

2018年5月26日「宵祭」でのデモンストレーションでの取材の画像↑をスライドショーでご覧ください。

松本押絵ってなんでしょう?
<歴史・始まり-衰退-復活>
江戸中期から北深志の武家の奥さん方が作り南深志の商家が売り歩いたそうです。明治20年前後がピークで明治終わりごろに途絶える。北深志で大火があってから作る人が居なくなったこと、押絵雛が一般に出回り過ぎて飽きられたこと、鉄道の発展とともに近代的なお雛様が流通したこと、明治に入り生産量を上げるため押絵雛が粗製乱造になってきたことなどが、衰退の理由らしい。
明治に入り生産量を上げるため押絵雛が粗製乱造になってきたそうです。「ベラミ人形店」のご夫婦は古いものも同じ物を作っておけば100~200年持つのではないかと思われ、昭和23年に人形と手芸の教室を本町で、昭和32年からは高砂町で、その後、大橋通で創業。現在まで保存に努めておられます。「ベラミ」はフランス語で美しい友達という意味。

 

 

<特徴>
動きを感じる
浮世絵風の見事な顔
竹串が付いている(台や藁づとに刺す)
お顔が正面でなく向い合せ
内裏雛のほかに七福神、川中島の合戦、巴御前などを題材にしたものもある
日本人形の作り方や日本舞踊の型が基本になっているそうです。竹串で刺して飾るので場所をとらないし、最近は掛け軸にして飾るお宅もあるとか。お子様にお雛様をと考えているご家庭は『押絵雛』も候補に入れられてはどうでしょう。但し、お店にあるものは購入できますが、オーダーになるとかなりの年月がかかるそうです。(旧新まつもと物語ブログより)

松本伝統の七夕人形アレコレ

七夕といえば、全国的には笹飾りが一般的ですが、松本では「七夕人形」を軒先に飾る習慣があります。

全国では、他にもそのような習慣がある地区もあるそうです。

着物掛け人形

左側の2枚の写真は、古い七夕人形です。

ベラミ人形店の三村さんよりお話しを伺いました。

 

三村さん

松本では、昔からの習慣で子供が産まれたときに両親から「きより」の人から「七夕人形」が贈られる習慣があります。
「きよりの人」?初めて聞く言葉です。

「きより」とは、親しい人という意味で親戚や会社の上司やその他親しい方を指す言葉だそうです。

2つ上の写真真ん中のように昔は家で作っていたので手描きで顔を描いていたそうです。
生まれてきた子供が、元気で育つようにと願いを込めて顔を描きます。

毎年着物を重ねて着せていくので、大きくなるほど何枚も着物を着た七夕人形が見られます。

こちら↑は、紙で作られた七夕人形です。色とりどりの和紙で作る七夕人形は、講座など開催され
作り方を覚えれば誰でも作れる楽しい人形です。

松本の七夕人形(紙雛型、高さ約80㌢)を作っていただける講座です。
質の良い丈夫な和紙の中からお好きな色合いをお選びいただきます。
ご自身のために、大切な方に、一生モノにもなる本格的な一組を作ってみてはいかがでしょうか?
先着10名様です。

ご興味のある方はお早めに、NHK文化センター?0263-35-0220までお申し込みくださいませ。

(ベラミ人形店FBより)

 


昔の七夕人形

昔の七夕人形は貴重なもので、先代が毎日スケッチして復元したものが2です。
紙が重なっているのは、毎年和紙の衣を着せていくからです。
先祖の御霊を乗せるために馬の人形もあります。

足長は、カータリと呼ばれています。七夕の夜、雨で増水した川にさえぎられて
織姫と彦星が会えなくなったときに現れて
背中に背負って長い足で川を渡って二人を会わせてくれる優しい存在です。(旧新まつもと物語サイトより)

その時期に松本地方特融の女の子たちが、「ぼんぼん」をおこないます。

 

ぼんぼん古くから伝わる子どもの行事で、8月上旬から中旬にかけて各地域で行われます。
男の子はみこしをかつぎ、女の子は浴衣にほおずき提灯をさげ、町内を歌い歩きます。

 

楽しいお土産

押絵の材料、かわいい人形やちょっとしたお土産になるような小物なども見ていて楽しいです♪

ぜひ1度お寄りになることをお勧めします!