#マツモト建築芸術祭9 NTT東日本松本大名町ビル⑫
週末は雪が降ったりお日様が中々顔を出さない寒い週末でした。
2月7日(月)は久しぶりに晴れ太陽が眩しかったです。
夕方ビルの谷間から西に傾いた陽に照らされた常念岳が見えました。
NTT東日本松本大名町ビル
昭和5年建築のシンプルモダンな建物
アーチ型の入口
鬼頭健吾 Kengo Kito
昭和52(1977)年、愛知県生まれ。名古屋芸術大学絵画科洋画コース卒業、京都市立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。平成20~21(2008-2009)年、五島記念文化財団の助成を受けニューヨークに滞在。平成22(2010)年には文化庁新進芸術家海外研修員として2年間ベルリンに滞在し、その後もベルリンにて制作活動を続ける。平成27(2015)年に帰国し、現在は群馬県高崎市在住。京都芸術大学教授を務める。
フラフープやシャンプーボトルなど工業製品の現代的なカラフルさと、生命体や宇宙を感じさせるような広がりを融合させた作品で、国内外から高い評価を受ける。
主な個展に、『Maltiple StarI,II,III』(ハラミュージアムアーク、東京/2017)、『Full Lightness』(京都市京セラ美術館、京都/2020)、『big rip』(rin art association、群馬/2021)。グループ展には、『六本木クロッシング 2007:未来への脈動』(森美術館、東京/2007)、『アーティストファイル』(国立新美術館、東京/2011)、『Mono No Aware』(エルミタージュ美術館、ロシア/2013)、『ギホウのヒミツ』(高松市美術館、香川/2019)など。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)
以前からとても気になっていたこのビルの中庭に初めて入ることが出来きました。中に入れないのは残念ですが、南側にある四柱神社の木々が昭和の雰囲気を感じて作品の面白さを際立たせているように見えた不思議な中庭(駐車場)
建物自体もとても魅力的に仕上がっています。
ガラスが張られた色鮮やかなプラッスチックが、このビルをアート作品に仕上げています。
NTTビル縦建築年 昭和5(1930)年
設計者 旧逓信省経理局営繕課
施工者 小林榮重昭和5(1930)年に竣工。当時は『松本郵便局電話分室』という名称だった。設計監督は逓信省経理局営繕課で、市内で建築業を営んでいた小林榮重が工事を請け負った。地階には理容室・美容室・浴槽があった。屋上には高架水槽があり、給湯設備、水洗トイレ、温水式暖房、消火栓も備えていた。現在は、防火シャッターの一部と手動装置だけが残されている。重要な用途の建物のため強固に造られており、地震があってもビルの中が一番安全だと言われていたという。鉄塔は昭和45(1970)年に建設された。
洗い出し仕上げの外壁には現在塗装が施されているが、スクラッチタイルなどは当時のままで、外観は大きく変わることなく竣工当時の姿を今に伝えている。レリーフなどの装飾はないが、壁面から内側に引き込んだ窓や階段室が外観のアクセントになっており、シンプルモダンな雰囲気を湛えている。
令和元(2019)年、松本市近代遺産に登録された。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)
NTT東日本松本大名町ビルの開館時間は、11:00〜20:00です。夜は照明が点きまた違う魅力を味わうことが出来るようです。
【追記】
2月8日(火)11時頃 再訪 陽を浴びた作品