#マツモト建築芸術祭10 国宝旧開智学校校舎⑳

2022.2.8
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#マツモト建築芸術祭10 国宝旧開智学校校舎⑳

現在耐震補強工事のため休館中の「国宝旧開智学校校舎」
マツモト建築芸術祭の会場になっていますが、中には入れず正面の門から眺めてみます。

国宝旧開智学校校舎⑳

国宝旧開智学校校舎

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天使はずっと見守っていたわけじゃなかった「国宝旧開智学校校舎と立石清重」

旧開智校舎

建築年 明治9(1876)年
移築年 不明
設計者 立石清重 施工者 立石清重

旧開智学校に代表される「擬洋風建築」は、大工たちが伝統技法を用いて創意工夫で築いた「和風とも洋風ともつかない摩訶不思議な西洋館」で、明治初期に多く建設された。中でも旧開智学校は、校舎の写真が万国博覧会で紹介されるなど、日本の文明開花を象徴する建物として高い評価を得ている。

設計、施工に携わった棟梁、立石清重(たていしせいじゅう)は、城下町松本に代々続く大工の家に生まれ、幕府の仕事から神社仏閣、庶民の町家まで幅広い仕事を請け負っていた。校舎建設に先立ち東京や横浜で、当時最新だった洋風建築の情報を収集したという。

外壁の出隅部や腰壁は左官技術で石積みを表現し、塔屋にはステンドグラス風に色ガラスを採用。車寄せ部分は竜や瑞雲など神社仏閣を思わせる彫物を施すと共に、唐破風屋根には東京日日新聞の題字部分を真似た天使を彫り込み、校名を記した巻物を広げたデザインにした。他にも、バルコニー奥の鋳鉄細工を模した塗装、板目をペンキで描いた板戸、風見柱を持つ塔屋など、建物全体に装飾をあしらった。

明治9(1876)年に女鳥羽川近くに建設された校舎は、昭和38(1963)年まで同地で学校として使われ、その後現在地に移築。令和元(2019)年に近代の学校建築としては初めて、国宝に指定された。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)

館内工事中のため、工事のトラックが停まっていました。

旧開智校舎工事中

中島崇 Takashi Nakajima

昭和47(1972)年東京都生まれ。平成6(1994)年、桑沢デザイン研究所写真研究科卒業。平成13(2001)年、ドイツ・ベルリンに拠点を置く。平成26(2014)年と28(2016)年に摘水軒記念文化振興財団の助成を受ける。現在は東京在住。

主な個展に、 「さいたま市プラザノース Domain of Art 26」(2021)、「OTAアートプロジェクト<マチニエヲカク>」(2020)、「JR宇和島運転区扇形車庫再生準備事業」(2020)、「JR EAST meets ART@高輪ゲートウェイFest」(2020)、「交流の形 SHIBAURA HOUSE」(2020)などがある。グループ展には、「大田区OPENアトリエ」(2021)、「富士の山ビエンナーレ」(2020)、「鉄工島フェスIRON ISLAND FES」(2019)など。

(マツモト建築芸術祭公式サイトより)

目を凝らしてよ~く見ると白く透明な糸のような線が張られているように見えます。

作品ステートメント

私の芸術表現とは、個人と公共が交わる場所をつくることです。つまり、個人的思考を公共に向けて提案する行為だと思っています。

主に、ストレッチフィルムを素材としたインスタレーションを行なっています。建築物や空間にある人・物・事・場の関係を、光・大気・時間を通して可視化し、新たな関係を促す作品を制作し、屋内外、国内外問わず発表しています。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)

 

旧開智学校校舎と旧司祭館

旧開智校舎と旧司祭館

#マツモト建築芸術祭1 旧司祭館⑱2階・⑲1階

旧司祭館

松本市立中央図書館

隣接する3つの建物は、いずれも松本の青い空に映えます。

松本市立中央図書館
コーヒーラウンジ 紫陽花⑭に続く・・