#マツモト建築芸術祭3 旧宮島肉店⑮
マツモト建築芸術祭 スポット3つ目は、「旧宮島肉店」です。
よく通る道沿いにある味わいのある店舗跡
シンプルな建物、看板建築が魅力
中を見ることが出来るのは、ラッキー!
旧宮島肉店
宮島肉店は、明治28(1895)年頃に信州新町出身の18歳の創業者が始め、松本で最初の精肉店だったと言われる。屋号は「芳松」で、昭和41(1966)年頃まで営業していた。建物は、大正時代後期~昭和初期に建てられたと思われる。店内には牛が描かれた額が残されており、「壬申肇夏(みずのえさる ちょうか=昭和7年の夏の初め)」と添えられていることから、新築記念に描かれたとすれば昭和7(1932)年築の可能性がある。
外壁は白く塗装されているが、もとは洗い出し仕上げだった。店の商標だと思われる「M」の字をモチーフにしたマークの他に目立つ装飾は無いが、モールディングなど控えめながらも丁寧にデザインされた仕上げ部分が全体を引き立てている。店舗と加工場の床はコンクリートの土間で、境は研ぎ出しのカウンターと窓で仕切られている。加工場は通りからも窓越しに見えるようになっていた。西側奥の小部屋は休憩室として使用され、建物を賃貸していた時期は台所としても利用された。
平成28(2016)年、松本市近代遺産に登録された。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)
五月女哲平 Teppei Soutome
昭和55(1980)年、栃木県生まれ。東京都在住。平成17(2005)年、東京造形大学美術学部絵画科卒業。
近年の主な個展に、『our time 私たちの時間』(青山目黒、NADiff a/p/a/r/t、void+[3か所同時開催]東京/2020)、 『絵と、vol.1 五月女哲平』(gallery αM、東京/2018)。主なグループ展に、『OlaphtheOxman』(CØPPERFIELD、ロンドン/2019)、『MOTコレクション ただいま/はじめまして』(東京都現代美術館、東京/2019)、『裏声で歌へ』(立車屋美術館、栃木県小山市/2017)など。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)
作品ステートメント
初期は写真や立体作品を手掛け、平成21(2009)年頃からは絵画を中心に制作を行う。東日本大震災後の平成24(2012)年に、それまでの鮮やかな色彩を排した《He, She, You and Me》を発表して以降は、モノクロや黒を基調とした作品を多く描いている。
制作においては、変形キャンバスの使用や壁かけ以外で展示する方法、映像なども手掛けつつ、アクリルや写真、ガラス、シルクスクリーンなどの異なるメディウムの積層から作品の成立を試みるなど、絵画の物質的/概念的な解体と再構築を繰り返しながら、そこに自身がとらえた事象を介在させ、現代における絵画の在り方を模索している。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)
肉屋さんだった形跡からふとかつての情景が頭の中に浮かんで来た。いい空間
痕跡
小さな空間ですが、そこの場所にある記憶が場所の魅力になり作品が生き生きとして見えました。
ここは、リピートしたい会場でした。