飯縄山《冬期》

レベル:
山行日: 2008.03.09
55
標高:1917m
飯縄山《冬期》

今回は、雪の飯縄山 登山 を紹介します。
飯縄山(いいづなやま)は長野県長野市、上水内郡信濃町、上水内郡飯綱町にまたがる標高1917mの山。周辺の霊仙寺山(れいせんじやま 標高1875m)、瑪瑙山(めのうやま 標高1748m)を含めて飯綱山(いいづなやま 注:発音は同じでも漢字が違う)とも言う。
地図は、国土地理院 地図閲覧サービス 2万5千分1地形図名:若槻 (北西)戸隠(北東)をご参照下さい。

松本からのアクセス

マイカーの場合:松本インターチェンジから長野自動車道を長野方面に向かい、更埴ジャンクションで上信越自動車道に入り長野インターチェンジで降りる。善光寺方面に向かい、戸隠バードラインまたは浅川ループラインを通って戸隠スキー場に向かう。
公共交通機関の場合:JR松本駅から篠ノ井線に乗り長野駅下車。川中島バスの戸隠高原行き乗車、「戸隠スキー場」下車。所要時間約80分。または長野駅からタクシーを利用。所要時間約45分。
川中島バス「戸隠高原」時刻表

マウンテンスクールに参加

やまたみ登山学校で装備についてなどの講師もしているバックカントリー穂高の太田さんのマウンテンスクールに参加しました。参加者12人。

リフトを利用

戸隠スキー場のリフトを使って一気に標高をかせぎます。第3クワッドリフト(標高約1300mからスタート)と第6クワッドリフトを乗り継ぎます。所要時間45分くらい。リフトの混み具合で変わるので余裕を持って計画すると良いでしょう。ちなみに第3降口と第6乗口の間はスノーシューを履かずにゲレンデ内の緩やかな下りをゆっくり歩いて10分くらいです。
トイレは第6クワッドリフトに乗る前に済ませておきましょう。そこから先にはありません。

瑪瑙山〜飯縄山 120分(休憩含む)

尾根を歩いて行くこの写真の尾根を歩きます。
瑪瑙山からはしばらく下ります。1639mまで下る。それから先はほぼ登りだけ。この日私がお借りしたスノーシューはMSRのものでヒールリフター(坂を登る時にかかとを上げられるようになっている)が付いているので快適です。
山頂までの道中の眺め1頂上を目前にして傾斜がきつくなります。私は後ろから2番目だったので、前の人たちがこけまくっていたので難所はわかっていたのですが、私も同じように転びました。そこは雪がサラサラで足を前に進めて登ろうと思っても滑って前に進む事ができず、かえって後ろに下がってしまうのです。やっとの事で登り、最後の人に難所だと伝えたところ、その人はトレースから一歩分離れた所をスタスタと何の苦労もなく登ってきました。特に雪崩の危険がなければ、人が歩いてないところのほうが歩きやすいのです。そう言えば、歩き始める前にリーダーの太田さんが尾根から外れなければ自由に歩いていいと言っていました。
歩いてきた尾根飯縄山頂上までの道中、西側を眺める。
この写真の尾根を歩いてきました。

飯縄山頂上

小さいのが小槍ですよ頂上に着くころには、太陽を隠していた雲もなくなり日が差し込みポカポカの陽気の中で素晴らしい眺めを堪能しました。全景が見渡せ、かすんでいましたが富士山も見えました。北アルプスの槍ヶ岳は小槍が見えました。松本からは小槍を見ることができないので感動しました。北アルプスを眺めながら昼食を摂りたかったのですが、風が西側から吹いていたので窪みに入り東の志賀高原を眺めながら食べました。
頂上で昼食飯縄神社のあるピーク
↑飯縄山頂上の標柱が雪に埋もれてる ↑飯縄山から見る奥宮(飯縄神社 標高1909m)

飯縄山〜越水ゲレンデ上部〜ゲストハウス 165分(休憩含む)

スノーシューの醍醐味の下り雪山の下りは楽しい〜! 最初は転ばないように慎重に下っていたのですが、転んだほうが楽しいです。それは、お尻で滑って下れるだけ下ればいいのです。天然の滑り台状態ですから滅茶苦茶楽しいです。とはいっても、滑れないことのほうが多いので雪の傾斜に耐えながら下っていくのは体力を使います。太ももに力が入ります。下りなのに体が熱くなり汗をかいてしまいました。
下界に戻る
越水ゲレンデ上部(第5高速ペアリフト降口近く)からはほとんどゲレンデ内を下って行きます。足元は楽なのですが、楽すぎて物足りないくらいです。スキーヤーやボーダーの邪魔にならないように隅っこを歩いていたのですが、ぞろぞろと歩く一行は目立つらしく、小学生が親御さんに「スノーシューで冬山を体験してきた人たちだね」と大きな声で言っていました。場違いだと思われていたようですが、私も下界に戻ってきてしまった違和感がありました。唯一の救いは、戸隠スキー場が騒々しくないことでした。音楽は流されずに場内アナウンスのみです。
森の中を125分、ゲレンデを40分、かなりゆっくり歩きました。ゲストハウスには4時頃到着しました。

3月のスノーシューは気持ちいい

太田さんの話では、3月の冬山は天気が良ければ頂上も暖かく、ゆっくり眺めを楽しめるのでお薦めとのことです。この日はまさにそんな気持ちの良い日でした。風は吹いていましたがそれほど強くもなかったので、寒さに凍えることはありませんでした。

ぜひ食べてほしい戸隠そば

戸隠そば ぼっちもり信州と言えばやはりそば、その中でも戸隠そばは有名ですね。
帰りに立ち寄った店「そばの実」もおいしいですよ。小分けになっている盛り方は、ぼっち盛りというそうです。ひとつまみの大きさは、ひと口よりもやや多い感じですが、箸で取りやすいためかあっという間に平らげてしまいました。松本のそばよりもやや太めでこしが強いように感じました。
そばの実 長野市戸隠3510-25
電話026-254-2102
営業時間 10時30分〜16時30分
定休日 毎週木曜日
スノーシューはなんて楽しいのだろうとあらためて感じました。下りの楽しさは格別です。これを知れば誰もがスノーシューにはまることでしょう。冬と雪が大好きになりますよ!

参考になるサイト(冬期以外の登山)

信州とっておき情報 – 飯綱山
飯綱高原観光協会 – 飯綱山登山
【登山者・記事 アルプスちえみ】