やまたみ登山学校 第6回机上講習「計画の立て方」

2007.9.16
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やまたみ登山学校 第6回机上講習「計画の立て方」

登山計画をたてて山に登っていますか?行き当たりばったりで登ってしまう方も多いと思います。登山計画は事故などを防ぐだけではなく、見所を見逃さないためにも重要です。楽しい登山は、楽しい計画から始まります。

登山計画書を作ろう

講義2自分で行程などを確認するだけではなく、周囲の人(家族・職場の人・警察署など)に知ってもらうことも重要です。
  登山計画書記入例
警察署への届出は、今ではインターネットでもできます。
  長野県警察山岳情報

計画や準備

(1)登山をシミュレーションする

講義1シミュレーションをするためには、まず情報を集めましょう。ガイドブックのほかに行ったことのある人に話を聞くのも大変参考になります。
地図を用意してコースタイムを確認したり、危険箇所を書き込んでおくとペース配分も考えられます。

(2)持ち物を確認する

安全第一です。「一に雨具、二にヘッドライト、三に地図とコンパス」
余分なものは持たないように軽量化しましょう。荷物の重さは歩く速度や体力の消耗にも影響します。
  無雪期装備表

(3)天候を予測する

安全な登山には天候の予測と確認が欠かせません。予測は慣れていないと難しいですが、テレビや新聞、インターネットでも調べられます。登り始めてからは、ラジオなどのほかに山小屋でも情報収集をしましょう。
  気象庁のサイト
  日本気象協会のサイト

(4)体力をつけておく

考えているだけでは始まりません。体も動かして体力をつけておきましょう。週に一度山に登っていれば安心ですが、なかなかそうもいきませんね。まめに歩いたり、階段の昇り降りなど、普段からトレーニングをしておきましょう。第5回机上講習「歩き方について」のトレーニングと筋トレも参考にしてください。

(5)山岳保険に入っておきましょう

山岳保険を知らない方もいるのではないでしょうか?山のトラブルは想像をはるかに超えるような金額を請求されることもあります。場合によっては、家族に負担がかかってしまうことにも。万が一のために保険に入っておきましょう。
株式会社保険ビジネスの「ハイカー登山専用の保険のご案内

<こんな質問がありました>
質問:登山計画書はどの程度の山から出すのでしょうか?
答え:標高の高い山を意識しがちですが、里山のほうが道に迷いやすく危険です。いくつかの市町村にまたがり、警察署の管轄も違う場合には、手間ですがそれぞれの警察署に提出するとよいでしょう。同じものを家や職場などに預けておくことも忘れずに。

<反省しました>
記者は今までほとんど自分で計画することなく、いきなり山に登っていることが多かったのですが、前もって登山や備えをしておくことが重要なことを学習し、反省しました。山岳保険のことは全く考えていませんでしたが、自分だけではなく周囲の人のためにも必要だと感じました。
講義をしてくださった高橋正幸さんは「計画をしている時から楽しい」と言っていました。楽しさを長く味わえるだけではなく、記録にもなるのでしかっり登山計画をたてて登るようにしたいと思います。
【9月7日実施】