白骨温泉しらほねおんせん

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標高1400mの山間に位置し、秘境と呼ばれるにふさわしい、白骨温泉。いつごろ湧出したのか文献は残っていませんが、鎌倉時代に北陸地方と鎌倉を結ぶ「鎌倉往還」が開かれた際にはすでに湧出していたと伝わっており、少なくとも600年の歴史を持つ温泉地です。

特に飲泉することで胃腸への高い効果があると知られ、自炊をしながら白骨温泉に長期滞在する人が多くいたことから、江戸時代には宿が建ち始めました。30年ほど前まで団体客はほとんどなく、怪我や病気を治そうと10日から1ヶ月ほど滞在する湯治客がほとんどでした。
このように、湯治のための温泉地として成り立ってきた白骨温泉は、今日では、喧騒から離れた心癒される秘湯として人々に愛されています。

乳白色で有名な白骨温泉の湯ですが、宿ごとに異なる自家源泉があり、それぞれの宿に湯号が付けられています。乳白色であることは共通していますが、温度や効能、歴史は湯ごとに異なりますので要チェックです。

宿が立ち並ぶ白骨温泉ですが、いくつかの宿では日帰り入浴も可能です。上高地・乗鞍へお越しの際にはぜひお立ち寄りください。でも、できればゆっくりと連泊で、心身ともに癒される旅を白骨温泉でどうぞ。

毎年8月9日に花火大会が開催されます。

住所
安曇4197-16
TEL
0263-93-3251
URL
http://www.shirahone.org/
アクセス
電車
JR松本駅新島々線終点新島々駅下車 バスに乗り換え
バス
新島々駅よりバスで約70分
松本ICより車で約1時間
タクシー
新島々駅からタクシーで約50分
2018.9.30 ※経年変化により、記事の内容と現在の状況は異なる場合があります