「まつもと水巡りマップ2018」②時代とともに守られた水
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2018年新まつもと物語では、源智の井戸しかあまり知られていなかった松本市街地の湧水を点を線で結び、3つのコースを盛り込んだを2008年に制作しました。
2018年3月全面改訂版として新たな「まつもと水巡りマップ」を作りました。
その結果多くの市民が松本の湧水の魅力を再認識し、多くの観光客の方にも認知されるようになりました。
①ナワテ通り
ナワテ通りは、江戸時代は総掘りと女鳥羽川に挟まれた土手でした。
明治時代に南総掘りが1番最初に埋め立てられました。
埋め立てた土地に、明治天皇の御巡幸にあわせて神道「四柱神社」が祀られました。
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その後参道として栄え、大正時代に馬車止めをされてから、現在でも1年365日歩行者天国として松本市民から愛されている通りです。
昭和47年に「カエル大明神」が祀られ、毎年6月の第3土日に「松本かえるまつり」も開催され全国からかえる好きが多く集います。
地元の外国人からは、「フロッグストリート」とも呼ばれています。
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2017年12月にナワテ通りに「若がえりの井戸」が新しく出来ました!?
②鎮神社
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ナワテ通りを東に進むと車が通る通りに出て歩行者天国は終わります。
川沿いを進むと左手に「鎮神社」があります。
その名の通り江戸時代に氾濫を繰り返す女鳥羽川を鎮めるために祀られた神社です。
そのまま進むと国道143号線に出たら、道を渡り北へ進みすぐに右折します。
ここからは、「山家小路」になります。
江戸時代の旧町名「鍛冶町」です。農機具などを打つ鍛冶屋が2軒あったそうです。
突き当りを左に曲がると大正14年に建てられた旧松岡病院で現在「かわかみ建築設計室」が右手にあります。
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「かわかみ建築設計室」前を通り過ぎ、そのまま北上します。
右手に「はしご横町」中に入ると、小さなお店が数軒あります。
③鯛萬の井戸
そのまま更に北上、正行寺小路を横目にどんどん進みます。
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よく見ていないと見落としてしまう「鯛萬の井戸入り口」の看板を右に曲がります。
とても狭い小路の両側に小さな店が並んでいます。鯛萬の井戸入り口 ⇒
お店を通り過ぎると、ようやく「鯛萬の井戸」に到着です。
小路の先にあるポケットパークの井戸は、近隣の皆さんに静かに愛されているようです。
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鯛萬小路を北に抜けて突き当りを右に曲がりそのまま真っ直ぐ進み女鳥羽川の橋を渡ります。
真っ直ぐ川へ
④槻井泉神社の湧水
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槻井泉神社の湧水
川沿いを下り最初の橋を渡らずに左に曲がります。
そのまま進んでいくと左手に「槻井泉神社」のケヤキが見えます。
この地域の地名「清水」はこの湧水に由来します。平安時代には近くに官街道が通り古くからの水場です。
高さ200m樹齢300年と言われるケヤキは市天然記念物に指定されています。
⑤女鳥羽の泉
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来た道を戻り、橋を渡りそのまま進みます。
右手に松本市街地で唯一残る酒造所「善哉酒造」の前に「女鳥羽の泉」があります。
自社で掘られた女鳥羽の泉で作る日本酒・甘酒はとても美味しいと評判です。
甘酒と女鳥羽の泉