そろそろ天空の地の紅葉が気になる季節になってきました。
そこで、紅葉の進み具合をチェックしながら、また訪れたことのないあの「天狗池」に行ってみることにしました。

朝早く上高地に入山しました。
まずは大正池からの幻想的な眺めに感動です。
心なしか、画像左手の山の斜面の色が少し変わっているように見えました。

今回はトレイルランで上高地～横尾～槍沢へと進みました。
快晴の空に槍ヶ岳がくっきりと映えて、凛々しく見えました。
ここからの景色では、夏の濃い緑がすこし薄くなった程度だと思いました。
槍沢の途中にある「天狗原分岐」を左に折れて、氷河公園方面へと進みます。

ようやく「天狗池」（標高２５２４ｍ）に到着です。
一年の殆んどが雪に覆われていて、夏から秋にかけてのほんの一時期だけ姿を現す小さな池なのです。晴れて無風の時に、湖面に映る槍ヶ岳がとても美しく、よくカレンダーや書籍などにも登場する景色です。画像左手の斜面の木々が少し紅葉し始めていました。

時間があったので、南岳（標高３０３２ｍ）まで更に登ってみることにしました。
横尾尾根を歩いていくと、左手に「横尾右俣」を見下ろし、その先には「南東陵」、さらに向こうに「北穂高岳」や「前穂高岳の北尾根」が並んでいます。
南岳小屋のＨＰによると「横尾本谷」の草紅葉は既に始まっているようですよ。

これは南岳小屋でコーヒーを頂いて休憩した後、帰る途中で撮影したものです。
稜線から横尾尾根に少し進んだ付近です。東側にピラミッドのような形をした「常念岳」が見えます。足元の草紅葉がおわかりいただけると思います。
今回、駆け足で往復した感じでは、全体的に紅葉はまだだな～という印象です。
ただこの時期は日に日に、気象条件などにより刻々と変化すると言われますので、お出掛けを予定されている方は、各山小屋のＨＰなどを参考にされると良いと思います。
朝晩の冷え込みはかなり厳しくなっていますので、防寒対策はしっかりとしましょう。３０００ｍの稜線では明け方は氷点下になっています。気持ちの良い秋晴れだけを想定して、装備を油断すると大きな事故に繋がります。
また、連休や週末の山小屋は大変混み合うようですので、快適に楽しまれるためには、日を少しずらしてお出掛けになることをお勧めします。
北アルプス山小屋友好会　http://kita-alps.yamagoya.gr.jp/
南岳小屋　　　　　　　　http://www.mcci.or.jp/www/minamidake/
【市民記者＝hatta】