乗鞍岳バックカントリースキー。
まるで神に約束されたかのような日がある。
全ての条件が揃った時にだけ、辿り着ける場所がある。
そんな雪山の世界に挑戦するために集まった輩がいる!!
今年もまた、そんな厳冬期にだけ楽しめる「乗鞍バックカントリースキー」を
楽しみに行ってきました。
早朝7:00の乗鞍高原。天候や風などのコンディションを見に外へ出て見ると、朝焼けでピンク~オレンジ色に輝く乗鞍岳が見えていました! 山に呼ばれているような気さえしてしまう素晴しい景色に、思わず息を飲む感じでした。急いでスキーの用意をして朝イチのリフトに乗り込み、ゲレンデトップへと上がって行きました。
スノーシューやスキーの裏に貼りつけるシールなどの登攀用意をして、ゲレンデトップから林間のツアーコースを一歩一歩登って行きます。この日は快晴の無風の最高のコンディションで、歩いていくと、とても気持ち良かったです。
標高2400付近の位ヶ原の雪原に出ると、素晴しい山岳風景を見渡す事が出来ます。バックには穂高連峰が聳えていて、槍ヶ岳も見えました!!
そして、稜線からのスキー滑降をモノにするために、位ヶ原の雪原からさらに最後の急登を一歩一歩確実に登って行きます。この辺りまで来ると足元がアイスバーンのように凍っていて、とても難しい登攀でした・・・。バックに聳えるのは、乗鞍岳主峰の「剣ヶ峰」です。とても厳しく、そして神々強い頂ですね。
ゲレンデトップから歩いて登る事約3時間程。やっと稜線に到着しました!! さすがにここまで来ると風がとても強いです! バックの稜線に雪が舞っていて、風がとても強い感じがわかります。
そして、今回もこのドロップポイントからいよいよスキー滑降が始まります!! 出だしは約50°程もあります。雪層のようすを見る為にピットチェックをしてから滑りだしました!!
永遠とも思われるような濃縮された一瞬の時間の中で、白い雪と青すぎる空のツートン色のコントラストな世界へと、僕たちの求めるバックカントリースキーが始まりました!!
そして後は、ゲレンデではありえない程広大な乗鞍岳の山の斜面を、安全に、快適に、楽しく滑って行きました。斜面の続く限りいつまでもいつまでもターンを繋げて滑って行きました!!
今回も目的は達成されました。この後は登って来たツアーコースを滑ってゲレンデまで帰って行きました。
みなさんも、乗鞍岳の山の中で滑る「バックカントリースキー」はいかがでしょうか? 乗鞍高原では、こんなバックカントリースキーのガイドツアーもあります。大自然の中で滑る、最高に気持ちイイバックカントリースキー、ぜひどうぞ!
※注意!!
乗鞍岳は3000m級の山岳地ですので、厳冬期は厳しい冬山となります。
初心者や経験の無い方は、充分な装備でガイドさんと一緒に行くことをお薦めします。