まつもとの七夕
武家と町人が育んだ城下町の文化
松本地域の七夕行事は、軒先に七夕人形を飾ったり、ホウトウやまんじゅうを供えて食べたりします。人形を飾る事は珍しく、松本地方の他には、兵庫県に残っているようです。 子どもの健やかな成長を願い、初子の誕生を祝って贈られた七夕人形、心身の穢れをはらう七夕人形などがあります。 松本の七夕人形は、次の4つに大きく4つに分かれています。
▲流しびな形式 | ▲人がた形式 |
▲着物掛け形式(足長・かーたり) | ▲紙びな形式 |
江戸時代中期から末期にかけて、すでに、七夕人形を飾る習俗のあったことが文献に残されています。 縁側には、星に捧げるお神酒や団子などのお供え物がおかれ、軒先に七夕人形が吊り下げられていたようです。 松本地方は、月遅れの8月7日に行われますが、8月6日に飾りつけ、8月8日の朝早くに片付けられます。
『まちなか展示』として飾られている七夕人形を見て歩きました。 通りの展示は、8月1日から8月10日まで行われます。
七夕人形マップ
高砂通りのお店
人形町通りとも呼ばれるこの通りには、七夕人形飾りを売っているお店がたくさんあります。今年は、購入して飾ってみようかと思いました。
本町通りのお店
▲竹林のむこうに(陶器店) | ▲顔にも注目(呉服店) |
ヤマダドレスの庭
街中とは思えない庭に飾られた七夕人形。昔は、軒先にこんな風に飾られていたのでしょうか?
上土通りのお店
▲それぞれのウィンドーに(カメラ店)
ナワテ通り
ナワテ通りにある事務所の前にも飾られています。
大名町ウィンドー
『大名町ウィンドー』と名づけてしまいましたが、4種類の七夕人形が飾られています。
大名町の街路樹
シナノキの街路樹に飾られた七夕人形です。
六九の店
▲華やかな柄(和紙専門店)
東急イン
ホテル内にも飾りつけがされ、松本の風物詩を味わっていただける演出です。
それぞれが商店独自の着物を着せられ、表情が違います。松本ならではの風情です。 お好きな七夕人形を探してみてはいかがですか?
【写真:市民記者 西森・三沢】