生涯、子どものしあわせと平和を願って描き続けた画家・いわさきちひろ。2018年はちひろ生誕100年にあたります。淡く柔らかな色彩で、子どもたちのいきいきとした姿を描き出した作品は、没後44年経た今なお、多くの人々に愛され続けています。 本展では、絵本『ゆきのひのたんじょうび』などのピエゾグラフ約50点のほか、現在活躍するアートユニット・plaplax(プラプラックス)がちひろの作品とコラボレートした「絵本を見るための遊具」を展示します。ちひろにとって冬は誕生日をはじめ、クリスマス、お正月、スキーなど、懐かしく楽しい思い出がいっぱいつまった季節でした。時をこえて、ちひろが心から愛したゆかりの地・松本に届けられるちひろからの贈りものをお楽しみください。 いわさきちひろ Chihiro Iwasaki 1918-1974 福井県武生(現・越前市)に生まれ、東京で育つ。東京府立第六高等女学校卒。1950年、紙芝居「お母さんの話」を出版、文部大臣賞受賞。同年、松本善明と結婚、翌年、長男猛を出産。1956年 小学館児童文化賞、1961年 産経児童出版文化賞、1973年 『ことりのくるひ』(至光社)でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞。1974年 肝臓ガンのため死去。享年55歳。 plaplax プラプラックス (近森基+久納鏡子+筧康明+小原藍) 主にインタラクティブアート分野における作品制作を手がける一方、公共空間、商業スペースやイベント等での空間演出や展示造形、映像コンテンツ制作、インタラクティブシステム開発、プロダクトデザイン、大学や企業との共同での技術開発など幅広く活動を展開する。 [ピエゾグラフとは] ちひろ美術館では、現時点でのいわさきちひろの作品の色合いや風合いをデジタル情報として保存し、最新技術の「ピエゾグラフ」という方法によるデジタルアーカイブと「ピエゾグラフ作品」としての複製に取り組んでいます。耐光性のある微小インクドットによる精巧な画像表現は、繊細な水彩画の再現性を飛躍的に高め、明るい光のもとでの絵の鑑賞を可能にしています。
□クリスマス特典
信毎メディアガーデン⇔安曇野ちひろ美術館本展チケットのご提示で、安曇野ちひろ美術館への入館が無料となります。(12月16日(日)まで)また、安曇野ちひろ美術館の入館証ご提示で、本展の入場が無料となります。※いずれもご本人様1回限り <安曇野ちひろ美術館で開催中の展覧会>12月16日(日)まで ・いわさきちひろ生誕100年「Life展」みんないきてる 谷川俊太郎 ・ちひろ美術館コレクション展 人生 ■いわさきちひろ生誕100年サイト https://100.chihiro.jp/ ■ちひろ美術館 https://chihiro.jp/
□会期中のイベント
◆ちひろの水彩技法体験 (要事前申し込み) 12月9日(日)信毎メディアガーデン3階スタジオ ちひろの絵の特徴である水彩絵の具の“にじみ”を体験してみませんか。子どもから大人まで楽しめるワークショップを開催します。 ・缶バッジをつくろう11:00~12:00 定員:15名 対象:4歳以上 参加費:500円 ・クリスマスカードをつくろう14:00~15:00 定員:15名 対象:小学生以上 参加費:500円 [お申し込み] 希望者は信濃毎日新聞松本本社まちなか情報局へお電話(0263-32-1150※平日9:00~17:00)でお申し込みください。参加費は当日現金でお支払いください。
◆ちひろ 100歳おめでとう! 12月15日(土)
2018年12月15日、ちひろは生誕100年を迎えます。この日ご来場の方には、ちひろのことばカードをプレゼント(数がなくなり次第終了)。16時からは、ゲストを迎えて、ささやかなセレモニーを行います。