70歳以上の公募による美術展 第8回 老いるほど若くなる
70歳以上の方を対象とした公募展「老いるほど若くなる」は、8回目の開催を迎えました。今回は、全国43都道府県から過去最多となる589点のご応募がありました。その中から、審査のうえ入賞・入選した110点の作品を展観いたします。
2003年度に開催した第1回展の趣旨には「華麗ではないが美しい世界、巨大ではないが強い世界、技巧はないが技巧を超えている世界、画法・画論に還元できないもうひとつの美術を『翁』に求めました。」と謳いました。歳を重ねたからこそ描ける世界があるのではないか、そんな世界を観てみたい―。その思いに呼応してご応募くださった方々の作品は、全8回で3,873点にのぼります。毎回、作者のこれまでの人生、今の熱情、これからの希望―、様々な想いが込められた作品が松本市美術館に届いています。
松本市は、「健康寿命延伸都市・松本」を都市像として掲げ、様々な取組みをしています。本展では、健康寿命の延伸に大きな影響を与える芸術が持つ力、そして輝きを感じていただけると思います。どうぞ、70歳以上の皆さまが描いた天衣無縫の世界をゆっくりとお楽しみください。
※「天衣無縫」とは、天女の衣には縫い目が全くないということから、文章や絵画がわざとらしくなく、自然に作られていること。また、人柄が飾り気なく、純真で無邪気なさま、天真爛漫なことをいいます。本展の趣旨と合致し、グランプリを「天衣賞」、準グランプリを「無縫賞」と名づけています。
【関連プログラム】
■館長によるギャラリートーク
日時/3月23日(土) 14:00~
講師/小川 稔(松本市美術館館長)
会場/企画展示室
料金/無料(ただし、当日有効の本展覧会観覧券が必要です)
定員/先着20名程度
申込/不要。企画展示室前に集合