青空に映えます。旧開智学校。
天気が良くて、気持ちがいい日です。行ってみました、旧開智学校。
場所は松本市中央図書館のすぐそばです。図書館の前にこういった建物があるのは、何というか、「学都」というにふさわしい眺めですよね。では、まずは、門の外から。
施設の入り口は、左側の方へ回るとあります。いい天気で、美ヶ原までよく見えました。
まずは下の写真、左の建物のカウンターでチケットを買い、建物の正面を通って、建物入り口へ向かいます。
青空に、白い漆喰が映えますね。天使達も気持ち良さそうです。
外は陽射しで暑いくらいですが、建物の中は、涼しくて快適です。では、1階から順に見ていきましょう。
まずは、教室を再現した部屋です。スミマセン、全体を撮るのを忘れました。昔の机などが並べてあって、いい雰囲気です。机の上に飾ってあるのは、M100のはしごチケットを使うと特典で貰える、手書きのやさしいイラストのポストカードです。(2018/6/1から2019/5/31まで)
丸太柱と、螺旋階段。全久院というお寺を解体した際に、そこで使われていたケヤキ材を持ってきて丸柱に使ったのだそうです。階段としての機能的にはちょっと危険な感じですよね。当時の日本家屋では、階段をちゃんと作ることはあまりなかったとのことで、主に装飾の目的もほうが大きかったのでしょう。
灯り部分の飾り。天井は、障子のような格子状の木枠に、和紙を何枚も重ねたものを貼ってあるそうです。上からの明かりが透けて見えることもあるとか。許されるなら、自分の手で触ってみたい!
当時は、デザインは洋風にするけれど、建築技術は日本家屋のものを上手く使っていたことがここからも分かりますね。
さて、この建物を作ったのは、この方。大工の棟梁さんなのですが、新しいものを積極的に取り込んでいた方で、当時、横浜や東京で作られ始めたばかりのこういった擬洋風建築の建物を研究し、松本にこの建物を作ったそうです。また、とても精力的に建築に取り組み、数多くの有名な建物を残しています。
こういう人が松本にいた、ということは、本当に恵まれたことだったのでしょう。
しかも、この学校の建築費用、現在の価値に換算すると2億円ぐらいだそうですが、その70%が地元の住民の寄付で賄われたそうです。
当時の小学生の試験問題が書いてあるコーナー。例題がありますが、これが難しいんですよ。私なら間違いなく落第です。当時は、落第あり、でも飛び級もあり、という実力主義だったのですね。
さて、2階に上がりましょう。この階段、踏み板がすり減っていますね。使い込まれた建物ってほんとにいいですね〜。カッコイイ!
面白い展示は、子どもたちの絵の変遷、です。ほぼ同じ年齢の子どもたちの絵が、明治、大正、昭和、平成と並んでいます。写真は撮ったんですが、敢えて全ては載せずにおきます。是非行って、見てみて下さい。きっとその違いに驚くこと間違いありません。
それから、謎のドア。写真の左側に見えていますが、なぜこんなところに?? 答えは、行った人には分かります!
さて、帰る前に、お土産コーナーに寄ります。
おススメは、オリジナルデザインの手拭です~。全体のデザインは、こんな感じです。プリントじゃなく、ちゃんと染めてるのに、360円という、破格のお値段!私も迷わず紺色バージョンをお買い上げ~。
さて、外へ出て、もう一度建物を見てみます。本当に美しいです。来てよかった~。