まつもと湧水巡り 「北馬場 柳の井戸 新しい柳を発見!」「葵の井戸」お城の北の井戸
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昨日「北門大井戸」を訪れたので、今日はそのまま西に数メートルのところにある「北馬場柳の井戸」に行きました。
柳の井戸も同じく総掘りを埋め立てたのち、庶民の井戸として作られました。
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旧町名 北馬場町
松本城北側、惣堀外騎馬修練が行われていた所から町名になる。「信府統記」には「北馬場東西百五拾九間余、北家数拾二軒南側堀端ナリ」とあり、東入り口には番所があったと記されている。
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松本神社の北側は、お堀がありました。その堀の北側は、東西の一直線の道で、馬場に使われていました。馬場は馬の稽古をするところです。城のまわりに、柳の馬場(市役所の東の通り)、葵(あおい)の馬場(松本神社の南の通り)と、この北馬場(きたばば)がありました。
昔あった堀は、今は埋まってしまって残っていませんが、観察すると松本神社から東の方にむかって、裁判所、市の駐車場と土地が長方形に区切られていることが分かります。これが昔堀だった跡。松本市今井に市民プールが移る前は、ここに市営プールがありました。
堀があるときから、水が湧き出しているところがあって、そこをのちに井戸にしました。それが市の職員駐車場のそばにある「北馬場の柳(やなぎ)の井戸」です。きれいな場所で気持ちよく水を汲んでもらおうと井戸の周りを清掃している方がいます。駐車場の奥の方(南側)で木がはえて高くなったところは、昔の土塁(土をもりあげた守りの装置)の跡です。
道の北側には、県歌「信濃の国」を作詞した浅井冽(あさいれつ)が生まれた家があった場所があります。(国宝松本城公式HPより)
東総掘残存土塁 4月投稿
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北馬場柳の井戸
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新しい柳
以前あった古い柳の木が抜かれて数年経ったのでしょうか。
古い株の跡に新しく植えられた若い柳がすくすく成長していました。柳の成長はとても早いです。
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2018年撮影時の北馬場柳の井戸 古い大きな柳の木がありました。
切られた古い柳の根本が残っているのが見えます。とても大きな木だったんですね。
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北馬場柳の井戸
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その場で飲んでみましたが、今日は特にきになるところはありませんでした(^_-)-☆
葵の井戸
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「葵」という名前の由来は、「葵の馬場」から付けられたと思われます。
戸田氏が元和 3 年に入封し馬場の土手に葵を植えたことから呼ばれるようになりました。
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場内三の丸にあった葵馬場に因む町名。この地で騎馬の修練が行われていたことを物語っている。
戸田氏の藩祖康長が徳川家康から許された葵の紋章に因み、この馬場の土堤に葵を植えたことがその名の由来という。
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水路は綺麗に手入れされています。
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2018年3月全面改訂版として新たな「まつもと水巡りマップ」を作りました。
その時に記事もご覧ください。