「まつもと水巡りマップ」③水の生まれる街~後半
新まつもと物語では、源智の井戸しかあまり知られていなかった松本市街地の湧水を点を線で結び、3つのコースを盛り込んだ湧水マップを2008年に制作しました。 2018年3月全面改訂版として新たな「まつもと水巡りマップ」を作りました。 *「水巡りマップ表」 *「水巡りマップ裏」 その結果多くの市民が松本の湧水の魅力を再認識し、多くの観光客の方にも認知されるようになりました。 中町より南(下)は、江戸時代から庶民に生活に欠かせなかった小川が流れています。 蛇川は今もくねくねとその名の通り、見え隠れしています。
「まつもと水巡りマップ2018」①お堀の水をたどる~前半
「まつもと水巡りマップ2018」①お堀の水をたどる~後半
「まつもと水巡りマップ2018」②時代とともに守られた水
「まつもと水巡りマップ2018」③中町ぶらり~水の生まれる街~前半
蛇川
余談になりますが、南を示す時に「下」北を示す時には「上」という言い方は、独特な表現でしょうか。 昔神戸に住んでいた時にも同じ表現をしていて、南に海、北に六甲山がある地形ならではで今自分がどこにいるのか,山を見ればわかるということです。 ここ松本も東の美ヶ原を「東山」西の北アルプスを「西山」と表現して 山を見て自分の位置を把握します。 山に囲まれた松本ならではの感覚です。徳武の井戸
「徳武竹材店」の駐車場の一角にある井戸。豊富な水が竹筒から流れています。 小池町から高砂通りに出たら左(東)に曲がります。 進んでいくと「榛の木川」が流れています。
榛の木川
この写真では見にくいですが、お魚がたくさん泳いでいました。 本町からの高砂通りは、「人形通り」とも呼ばれ節句のお人形屋さんが軒を連ねています。 小池町を超えていくと、有名なウナギ屋さん、パン屋さん、珈琲豆を焙煎して販売しているカフェ、お蕎麦やさんなど続きます。
⑤源智の井戸
源智の井戸
ここ源智の井戸は、松本市街地で1番有名な井戸でした。 その由縁は城主小笠原家の家臣・河辺与三郎佐衛門源智(かわべよざえもんげんち)の持ち井戸だった。天保十四年に著された「善光寺道名所図会」には、「当国第一の名水」で、町の酒造業者はことごとくこの水を使ったと書かれている。 歴代の領主は制札を出してこの清水を保護したこと伝えられるそうです。 *更に詳しくは「松本のたからHP」をご覧ください。
瑞松寺の井戸
東側には「瑞松寺」があり、前庭に井戸があります。
中村眼科の湧き水
道路を挟んだお向かいには、「中村眼科の湧き水」もあります。 源智の井戸とは異なる地下水の層から水源をとっていますので、少しミネラル成分が異なります。(中村眼科さんHPより)
⑥古民家の前の水路
東に進み道路を渡り進むと正面に堂々とした本棟造りの「池上邸」が見えます。 左に進むと
水の音
清らかな水が流れる美しい水路があります。
右に進むと清らかな水路から「ボコボコっ」と水の音が聴こえてきます。 別の水路と合流する時に、水管から反響しているようです。 いつ来ても音が聴こえてとても楽しいです♪ 狭い路地を歩いていきます。
路地の左側に駐車場にも井戸があります。
駐車場の井戸
⑦源地の水源地井戸
源地の水源地井戸
江戸時代から現在まで利用されている松本市の水源のひとつ、毎分150リットルの湧出されています。 平成21年松本市「水めぐりの井戸整備事業」で水源地に井戸が整備されました。
立派な説明碑があります。
水源地の水は、この写真の左側の丸いところから、水が湧きでています。
この一帯は、最も水源が豊かな場所だと思われます。
空き地の湧水 空き地にも湧水が湧きでています。 初代湧水マップを作成している最中にここにあった家が壊され 空き地に水が溢れ、ほどなく蛙の声が鳴り響いていました。
「まつもと水巡り 2018」3コースを5回にわけて紹介してきました。 水巡りされる時は、マイカップやマイボトルを持参すると水の飲み比べが出来て楽しいです。