OMF 子どものためのオペラ プッチーニ :「ジャンニ・スキッキ」
恒例の「子どものためのオペラ」今年はフィレンツェを舞台にした名作喜劇プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」。
長野県内の中学1年生を招待して開催されました。
1日目の公演には11時公演回が13校/1059名、15時公演回が13校/1036名
2日目の公演には11時公演回が21校/1221名、15時公演回が12校/1066名が鑑賞しました。
先ずは楽器紹介。順にトランペット、チェロ、クラリネット、パーカッション、コントラバス、ホルン、チェレスタ、ファゴット、チューバ、フルート、ハープ、ヴァイオリンそれぞれに合った曲目を演奏しながらの紹介でした。
それから、オーケストラピットが静かに降りていくところもみて、みんな手を振っていました。
指揮者のデリック・イノウエが登場しオペラが始まりました。
舞台はフィレンツェ。この地の大金持ちブオーゾ・ドナティが息を引き取ったところ、集まった親戚の頭の中は遺産相続のことでいっぱい。遺言状を探しますが、遺言状には、全財産を修道院に寄付するというから、さぁこまった。
そこで、一族のうちの一人の若者リヌッチョは、自分の婚約者ラウレッタとその父ジャンニ・スキッキを呼び、どうしたらよいか相談します。
この結婚話についてみな反対していましたが、ラウレッタは父スキッキに自分たちの結婚のために一肌脱いでほしいとお願いしたのです。
スキッキは自分が死んだブオーゾになり代わってまだ生きてることにして、遺言状を書き換えてしまおうと思いつきます。皆大賛成。
それぞれ自分に何を分けて欲しいかスキッキに伝えます。残ったのは一番価値があるロバと家と粉ひき場ですがジャンニ・スキッキ任せにします。
スキッキは、遺言状の書き換えがばれたときの刑罰は、共犯者も全員が両手首を切断されてフィレンツェから追放される、つまり「さらばフィレンツェ」ですからねと伝えておきました。
さて公証人が到着して遺言状の書き換えが始まります。ブオーゾになり代わったスキッキは、前の遺言状をないことにし、葬式もわずかなお金で、修道院にもわずかな寄付しかしないことにし、現金は家族で仲良く分けるようにと言います。他の財産も言われたとおりに分け与えたので、みな大喜びしました。
その後スキッキは、そして一番価値があるロバと家と粉ひき場について、一番仲の良い友人のジャンニ・スキッキに与えるとしたのです。
みな、どろぼう!とカンカンに怒り出しましたが、仕方がありません。公証人が帰った後、スキッキは「この家は私のものだ」として皆を追い払いました。
資産を得て、娘のラウレッタとリヌッチョの結婚も実現することとなります。
Aキャスト
ジャンニ・スキッキ:ロベルト・ディ・カンディア
ラウレッタ:アナ・クリスティ
ツィータ:牧野 真由美
リヌッチオ:フランチェスコ・デムーロ
ゲラルド:髙畠 伸吾
ネッラ:清水 多恵子
ベット:河野 鉄平
シモーネ:ドナート・ディ・ステファノ
マルコ:駒田 敏章
チェスカ:金澤 桃子
スピネロッチオ:佐原 壮也
アマンティオ・ディ・ニコラーオ:寺田 功治
ピネッリーノ:松澤 佑海
グッチオ:松田 亜蘭
ゲラルディーノ:藤井隆斗 (ふじい りゅうと 12歳 信州大学付属松本小学校6年)
Bキャスト
Bキャスト
ジャンニ・スキッキ:町 英和
ラウレッタ:藤井 玲南
ツィータ:牧野 真由美
リヌッチオ:岸浪 愛学
ゲラルド:髙畠 伸吾
ネッラ:清水 多恵子
ベット:河野 鉄平
シモーネ:片山 将司
マルコ:駒田 敏章
チェスカ:金澤 桃子
スピネロッチオ:塙 翔平
アマンティオ・ディ・ニコラーオ:寺田 功治
ピネッリーノ:松澤 佑海
グッチオ:松田 亜蘭
ゲラルディーノ:松浦音湧 (まつうら とわ 10歳 下諏訪町下諏訪南小5年)
9月1日(土)に本公演があります。とても面白いオペラです。いかがですか?