2020年9月1日を Seiji Ozawa Day (小澤征爾の日)に認定 ボストン市

2020.9.1
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2020年9月1日を Seiji Ozawa Day (小澤征爾の日)に認定   ボストン市

小澤征爾総監督が、29年にわたり音楽監督を務めたボストン交響楽団の本拠地であるアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン市が、総監督の85歳の誕生日にあたる2020年9月1日を Seiji Ozawa Day (小澤征爾の日)に認定しました。海外の都市で日本人のための記念日が制定されるのはとても珍しく、一報を受けた総監督もとても喜び、コメントを発表しました。
小澤総監督とボストン市の関係は古く、ボストン交響楽団で音楽監督を務める以前の音楽武者修行時代に初渡米した際に、その後何度も足しげく通うことになるフェンウェイ・パーク(野球場)でボストン・レッドソックスの試合を初観戦。1973年~2002年の29シーズンにわたって音楽監督を務めた任期は、ボストン交響楽団の歴史の中でも最長であり、退任後も同交響楽団や、ボストンが誇る野球チーム、アメフトチーム、そして市との温かい交流は絶えません。


マーティン・J・ウォルシュ ボストン市長が発表した声明文

 

僕にとって、ボストンは第二の故郷(ふるさと)です。
ボストン交響楽団の仲間たち、友人たち、
みんな懐かしく、今も家族のようにおもっています。
そして、レッドソックスとペイトリオッツのみんなも!
(もちろん今もインターネットで全試合を見ています)

ボストンで過ごした時間は、
僕の人生にとって本当に大切なもので、
どこに居ようとも、
いつも僕の心の中にあります。

ウォルシュ市長とボストン市民の皆さんに感謝します。
ボストン、ありがとう!

愛をこめて


(ベルリオーズ:レクイエムを、ボストン交響楽団とタングルウッド音楽祭合唱団を指揮する同楽団桂冠音楽監督の小澤征爾。2003年ニューヨークのカーネギーホールにて。(撮影:Hiroyuki Ito))

小澤征爾総監督とボストン市の略歴

1960年7月:
ボストン フェンウェイ・パーク(レッドソックスの本拠地)で初めて野球観戦

1962年7月:
タングルウッド音楽祭(Tanglewood Music Festival) 指揮コンテスト優勝
最も優秀な若手指揮者に贈られる「クーセヴィツキ―大賞」も受賞
(クーセヴィツキ―大賞は毎年受賞者が選出されるとは限らず、この年は5年ぶりの受賞者だった)

*タングルウッド音楽祭:アメリカ マサチューセッツ州西部バークシャー郡レノックスにあるタングルウッドで、毎年夏に開催される世界的に有名な音楽祭。レジデンス・オーケストラはボストン交響楽団。

1970年5月:
タングルウッド音楽祭の音楽監督に就任
ボストン交響楽団との親交が深まる

1972年:
72/73シーズン ボストン交響楽団 音楽顧問を務める

1973年9月:
73/74シーズンよりボストン交響楽団 第13代音楽監督に就任
1976年春までは、1970年12月に就任していたサンフランシスコ交響楽団 音楽監督と異例の兼任だった

1976年:
ボストン交響楽団のヨーロッパツアーに同行
同年、ボストン交響楽団のTV番組がエミー賞を受賞。クラシック番組でのエミー賞受賞は初の快挙だった

1978年3月:
ボストン交響楽団 日本公演開催(普門館、東京文化会館)

1978年3月12日~20日:
ボストン交響楽団 中国公演開催

1993年9月30日:
ボストン交響楽団 音楽監督就任20周年記念ベルリオーズ・ガラコンサート

1994年:
タングルウッドに、Seiji Ozawa Hall(小澤征爾ホール)設立(1200席)

1994年12月6日~15日:
ボストン交響楽団日本公演(東京・大阪)

2002年:
29シーズンに渡り務めたボストン交響楽団 音楽監督を退任
ボストン交響楽団の音楽監督の中でも、29シーズンの任期は最長(2020年現在)
現在はボストン交響楽団桂冠音楽監督

2012年7月:
レッドソックス親善大使に就任

2013年10月:
レッドソックスとセントルイス・カージナルスのワールドシリーズ2013開幕にあたり、ボストン交響楽団とセントルイス交響楽団がエールの交換として制作した動画に出演。ボストン交響楽団金管セクションを指揮する

2020年9月1日:
ボストン市長が2020年9月1日をSeiji Ozawa Day(小澤征爾の日)に制定