2017/9/3 OMFオペラ ラヴェル:「子どもと魔法」

2017.9.3
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小澤征爾音楽塾オーケストラによるOMFオペラ ラヴェル:「子どもと魔法」の本公演です。
約1時間の公演、1420人のお客様に楽しんでいただきました。
オーケストラの楽器紹介から始まり、普段ではなかなか見られない、オーケストラがピットに入っていく様子も公開。
お客様は、下がっていくオーケストラメンバーに手を振っていました。
チューニングも終わり指揮者のデリック・イノウエの登場でオペラが始まりました。
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子どもは勉強するようにと母親から言われて宿題を始めたものの、すぐに飽きてしまい「宿題なんかしたくない、散歩に行きたい。お菓子を食べてしまいたい」と言い出し、不平不満を漏らす。母親がおやつを持って入って来るが、宿題が全く進んでいないことに気付いて子どもを叱りつけ、罰として砂糖抜きの紅茶とバターの塗っていないパンを置いて「反省しなさい」と言って出て行く。
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腹を立て、癇癪を起こした子供はポットやカップを叩き割り、籠の中にいるペットのリスをペン先で突いたり、雄猫の尻尾を引っ張ったり、火掻き棒で暖炉の灰を掻き回したり、壁紙を破いたり、大時計の振り子外し、ノートや本を破ってしまう。子どもはソファーに座ろうとすると、ソファーが突然動きだし安楽椅子に「ダンスのお相手をどうぞ」と声を掛け、「これであの乱暴な子供をやっ追い払いました」と歌いながらダンスを踊り始め、子供から受けた苦しみを歌う。
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大時計が鳴りだし、「もう鳴り止まない、何時なのかもわからない、あの子に振り子を外されてしまった!」と嘆く。
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ポットはボクサーのようにして子どもを脅し、中国製のカップは扇子を持って子どもを脅す。
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「いい子には暖めてあげるけど、悪い子には焼き殺すよ」と火が子どもを追いかけ回す。
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羊飼いの男女が羊や犬を連れて現れ、「この意地悪な子が壁紙を破ったおかげで、私たちの愛が引き裂かれた」と嘆いていく。
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破った本からはおとぎ話のお姫様が現れ、「昨日あなたが夢の中で叫んでいたおとぎ話のお姫様よ。あなたのせいで呪いをかけられてしまった」と嘆き悲しみ、眠りと夜の世界へと姿を消す。
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教科書を踏みつけるとそこから小さな老人が現れ、数字たちもいっぱい現れて踊りまくる。
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黒猫が出て来て白猫とじゃれつき愛の二重唱を歌い始める。2匹の猫は外に出たので子供は猫を追って庭に出て行く。
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外に出て大きな木に寄りかかると「お前が今日盗んだナイフで、この腹につけた傷だよ…痛くて樹液が血のように流れている」と呻く。飛んできたトンボが子供に迫り「恋人を返して」と言うが、針で壁に刺してしまったためこどもは何も言えない。
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妻を殺されたこうもりが飛んできて、残されたヒナの話をして責める。
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籠から逃げ出したリスは雨蛙に対し速く逃げるよう促すが、雨蛙は「餌が来たら飛びかかり、捕まるが、逃げてまた戻って来る」と言う。
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多くの動物たちでいっぱいとなった庭。子供は動物がそれぞれ仲良くし合っている様子を見て、次第に孤独感に襲われて「ママ!」と叫ぶ。
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リスが足に怪我をし、叫び声を上げて地面に倒れる。すると子どもは自分のリボンでリスの傷口を縛って介抱する。
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動物たちは静まり返り、口々に「彼は傷の手当てをした」と呟き、自分たちでは子どもを介抱できないと、皆で家の方に子供を連れて行く。な
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動物たちは子どもを置いて「彼はおりこうです。優しくて、良い子です」と歌いながら去って行く。子どもは母親に手を差し伸べて「ママ!」と呼ぶ。

出演
子ども:マリー・ルノルマン(今年で3回目)
肘掛椅子/木:駒田 敏章
母親/中国茶碗/とんぼ:牧野 真由美
火/お姫様/うぐいす:アナ・クリスティ
雌猫/りす:清水 多恵子
大時計/雄猫:町 英和
ティーポット/小さな老人/雨蛙:マティアス・ヴィダル(今年初参加)
安楽椅子/こうもり:栗林 瑛利子
羊飼いの娘/ふくろう:藤井 玲南

合唱:OMF合唱団、OMF児童合唱団
演奏:小澤征爾音楽塾オーケストラ
指揮:デリック・イノウエ
演出:デイヴィッド・ニース
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次回は9月5日(火)・6日(水)の教育プログラム「子どものためのオペラ」で、「子どもと魔法」を上演します。