#マツモト建築芸術祭14 池上邸 土蔵②
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マツモト建築芸術祭 17件目は、「池上邸土蔵」です。
松本市美術館近くにある「池上邸」本棟造りの歴史ある個人の住宅です。
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池上邸の東奥に土蔵があります。
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池上邸土蔵
建築年 明治時代 設計者 不明 施工者 不明
松本の城下町の外側に位置し、かつて庄屋を務めていた家の土蔵で、明治時代に米蔵として建てられたもの。北側には湧水が集まってできた蛇川が流れ、その石垣を兼ねた石積みに切り石を敷いて基礎にしている。基礎は高めに造られており、水害に備えて中には砂利が詰められたとされる。
外部腰壁はなまこ壁ではなく、モルタルの鏝(こて)仕上げと洗い出し仕上げをモダンに組み合わせている。屋根は寄棟で、洋風を意識して造られたことがうかがえる。土蔵の内部は、物を置いた際の壁の保護を目的に、壁の下半分に落とし板が入れられている。小屋組みはトラスで組まれている。
毎年5月に、あがたの森公園を中心に松本市内で開催されるイベント「工芸の五月」の会場として、長年使われている。土蔵と水路、そして長野県中央部の松本平特有の本棟造(ほんむねづくり)と呼ばれる形式の古民家の主屋が創り出す空間が、松本らしい景観として多くの人に親しまれている。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)
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過去に土蔵の中で、工芸の五月を始め様々な人が土蔵を使って作品を展示して来ました。松本市では、土蔵ギャラリーとしてよく使われ有名な場所です。
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磯谷博史 Hirofumi Isoya
昭和53(1978)年、東京都生まれ。美術家。東京芸術大学建築科を卒業後、同大学大学院先端芸術表現科、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ、アソシエイトリサーチプログラムで美術を学ぶ。平成28〜30(2016-2018)年、プロジェクトスペースstatements共同ディレクターを務める。写真、彫刻、ドローイング、それら相互の関わりを通して、事物への認識を再考する。
近年の主な展覧会に『Constellations: Photographs in Dialogue』(サンフランシスコ近代美術館、サンフランシスコ/2021)、『L’image et son double』(ポンピドゥー・センター、パリ/2021)、『「さあ、もう行きなさい」鳥は言う「真実も度を越すと人間には耐えられないから」』(SCAI PIRAMIDE、東京/2021)、『インタラクション:響きあうこころ』(富山市ガラス美術館、富山/2020)、『Together We Stand』(Bendana | Pinel、パリ/2020)、『シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート』(ポーラ美術館、神奈川/2019)、『六本木クロッシング2019 : つないでみる』(森美術館、東京/2019)、『Le spectre du surréalisme』(Les Forges、アルル/2017)など。春には小海町高原美術館(長野)にて個展を控える。主な作品の収蔵先に、ポンピドゥー・センター、サンフランシスコ近代美術館など。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)
土蔵に入ると係の方から写真カタログを渡されました。
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揺れる色彩 身体による身体
土蔵の中に並べられた大きな写真パネル それぞれのタイトルと写真を見比べながら見ると面白いです。
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二つの穴 ロザリオ礼拝堂01 砂糖 大きな絵 石の持続
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答え 補助線 表出と表者
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池上邸土蔵の庭は、湧水スポットでもあります。
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