美しい秋でした
11月が終わろうとしています。日中の影も長くなってきた松本城公園です。
中町の「陶片木」では例年、通りから見えるように柿を吊るしています。これが出てくると秋だなあと感じるものです。もうしばらくで干し柿になるのですね。ここに限らず、住宅地ではそこここに柿すだれが見られますが、南向きの軒に吊るしてあることが多く、当然洗濯物なども干されていて、写真を撮るのが憚られます。散歩の途中で、ただ「ああ、ここも干し柿を作っているんだなあ」と思うだけでも秋を感じられるものです。
信州大学も桜や銀杏など、紅葉の綺麗なところです。学生の姿がいつもの年よりまばらで少し寂しい、でも例年通りカラフルなキャンパスでした。
美術館は草間彌生の大きな花や水玉などが賑やかな印象ですが、建物の大部分は黒くてストイックな姿をしています。その黒を背景に、建物を取り囲む樹木が紅葉すると、それだけでモダンなアートのようにも見えます。
旧開智学校の裏手は、市民がよく利用する中央図書館です。
住宅地から図書館に抜ける細い道は、紅葉のトンネルのようでした。
あがたの森は紅葉が美しい公園です。校舎の中からは音楽の練習が聞こえてきたり、アットホームな雰囲気の図書館(図書室と言いかえた方がふさわしいかも)に、いかにもご近所という年配の方がいたり、「学び」という言葉がピッタリの場所です。
大きな樹木、広々とした芝生、鴨や鯉のいる池など、公園と言うものの典型がここにあります。
澄んだ空に電柱や電線のない街並み。中町は街歩きの醍醐味を味わえる場所として人気があります。
比較的過ごしやすく、天気にも恵まれた秋でした。これからの冬も、美味しいもの、興味深いイベントなども盛りだくさんの、楽しくも安心な街にしてゆきたいものです。