松本てまりモビールのある風景 ぬくもりと彩と伝統 松本市立博物館②
2023年10月7日に移転オープンした松本市立博物館に行って来ました。
3時間かけて見学した内容をシリーズで投稿していきます。
今回は、外からも眺められる「松本てまりモビール」を中心にご紹介します。
1階からの大階段の右半分はベンチ仕様になっています。正面には、スクリーンがあり松本の風景を楽しめることが出来ます。
以下松本市立博物館コラムから情報を頂きました。
てまりモビールは、世界的に活躍する公共彫刻家の土屋公雄氏、新進気鋭の美術家の小松宏誠氏のアートプロデュースにより、モビールの木製バーは松本市の木工職人に、素材となるてまりは市内の作り手と信州大学の学生が参加するプレワークを経て、市民参加のワークショップで作られました。
松本てまりは、2021年に開催した松本てまり市民ワークショップ「松本てまりプロジェクト」を開催して作られた松本てまりです。
てまりは、下は5歳から上は80代の方々により作られたそうです。
このモビールに使われたてまりは146個、木製フレームは、地元の林業会社柳沢木工所により作られました。
松本てまりプロジェクトでは、てまりモビールに使用する146個のてまりのうち96個を市内のてまり作家さん、50個をワークショップの参加者に作ってもらったものを使用しています。
担当者にお伺いしました。
「てまり温泉(アソビバ!)は、いろんなてまりを入れることで、てまりモビールとリンクする。モビールを作るときに土屋さんに求められたのは、『いろんなてまりが欲しい。いっけん混沌として秩序がないように見えるが、混沌に秩序を産むのはアート(美術)の力』」
人が出入りするとモビールが動くと言われたので、じっと観察していると、確かに静かに揺れていました。
「曲線にてまりが乗っているのは、小鳥がとまっているよう」
松本てまりは、松本市立博物館に手作りのぬくもりと彩を添える貴重なアイテムです。