四賀までポタリング~「自転車好き」3人で行くかなりマニアなお散歩~
先日、この自転車サイトを運営しているミーティングで「ぜひメンバーで一緒に走ろうよ!!」と言うことでこの「四賀までポタリング」を行いました!!
夏のお盆明け・市内のイベント等で他のメンバーが不戦という事態に陥りましたが・・・
非常に濃い「自転車バカ(好き)」3人が参戦いたしました。
出走メンバーは、S氏・I氏・そして私、波多腰の3名です。
S氏は美ヶ原・乗鞍のレースにも参加する、自転車知識も「地理・歴史・文化」に長けた方。
I氏も美ヶ原・乗鞍のレースにも参加する、自転車知識も「地理・歴史・文化」には超がつく位マニアな方
そして僕自身は、ヒルクライム大好き人間で「地理」「歴史」「文化」には・・・弱い
今回は、お2人についていく昼食予約当番でした!!
今回のコースは、【松本クリーンセンター~熊倉~田沢~明科~篠ノ井線廃道~東川手~鬼落~細原~稲倉峠~浅間峠】
※「安曇野市」も走るコースになります。
【集合・出発】
集合は、松本クリーンセンター・・・天気も良好!!まさにポタリング日和。
9時30分に出発して、松本トンネル方面に!!
登坂途中に左折すると目の前に田園とアルプスが広がります・・・
スタートして5分も経たないうちに1ショット!!


下るとすぐに・・・「加助夫婦惜別の岩」があります。
案内板には・・・
貞享3年(1688)11月16日、加助一族が騒動のかどで捕
らえられ、その後、加助や弟・彦之丞、加助の子・伝八(
12歳)、三蔵(10歳)らが役人に引かれ、入牢に向かう
道すがら、妻お民らと別れを惜しんだ岩と伝えられる。こ
の岩の周辺を泣き坂と言う。
厳しい年貢引き上げに対して一揆を起こし、一族が悲運運命になりますが・・・
この時、極刑を受けながらも「2斗5升」と叫びながら松本城をにらんだところ、松本城が傾いたとは有名な話です。
そんな物語の離別した妻との惜別の場所・・・考え深い。

加助夫婦惜別の岩を過ぎてライドし、後ろを振り返ると・・・こんな雰囲気のある場所でした。

国道19号脇にこんな面白い道があり、歴史があるのにびっくり!!

ここは、下田口留番所跡です。
口留番所跡とは、米、塩などの輸出入や女性や馬の通行を改め、藩への出入りを厳しくチェックした場所だそうです。

本当に国道の脇にあり、今まで・・・気がつきませんでした。
【ちょういと隣の市に・・・】
さて、ここからは安曇野市に入ります!!
国道を少しライドして、光橋の脇道を入ると・・・農道が・・・下の写真を撮るまで約2km直進をただひたすら爆走!!
最高に気持ちが良かったですよ~
昭和を感じさせるのどかの場所です。





昭和の50年頃まで旧国鉄「篠ノ井線」の廃線跡です。
今では、遊歩道になっています。
ゆったりと歩くには非常に良いところです!!
自転車は、丈夫なタイヤをチョイスしていくほうが良いかと・・・
かなり、小石がエッジが立っているので少し気を使うコースです。
僕は、ロードでしかも軽量タイヤで今回来てしまったので、手押しで進みましたが、それでもかなり気持ちが良い
場所でした。

途中、監視塔などありI氏は「つい登りたくなるよなぁ~」って言いながら登っておりました・・・。


【峠道】
ここから峠道になるのですが、特に峠名は無くI氏いわく「生活道」とのこと・・・
それでも、かなり良い感じのヒルクライムでしたよ・・・。




道幅2mくらいの細い生活道でしたが、深緑と川の音が気持ちの良い場所。
秋には、紅葉が綺麗な場所になるかと・・・でも道は落ち葉で・・・
そんな生活道を越えたらなんと「四賀の会田宿」の上部についておりました。
もうすぐ・・・「ほそばら」、またあの楽しいお母さんに会える!!
そんな思いを抱きながら、「ほそばら」までの坂道を3人で進みました。
【ほそばら】
本日の休憩&昼食場所
以前も四賀地区を散策した時にもお伝えしたお蕎麦屋さん「ほそばら」。
お蕎麦や煮物、漬物も美味しいのは当たり前・・・
何よりのご馳走は、ここの女将「お母さん」との会話が何よりのご馳走!!
今回は、ちゃんと予約を入れて伺いました。
前回の取材を覚えていてくれて、「楽しい会話」からスタート・・・
金庫の話・内掛けの話・・・もちろんウエディングドレスの話・・・に花が咲き・・・突然母屋に入ると
「この前ここ部屋使ったからウエディングドレス片付けたままだった」とつぶやきながら、用意してくれた♪♪
この時点で、「ホスピタリティー」の高さを感じずにいられませんでした。





このときに、アクシデントが・・・写真の電池切れでお蕎麦や煮物、漬物が撮影できませんでした・・・
でも前回伺ったままの心と体にしみる気持ちがこもった味でした。
詳しくは、「松本駅から1時間 ~四賀地区 会田宿・ほそばら~」をご覧ください。
【いざ!!稲倉峠へ】
「ほそばら」で1時間ほどの休憩と昼食をいただき再び、ポタリングへ!!
アクシデントに見まわれた「デジカメの電源」を確保し、いざ「稲倉峠へ」ちなみに「しなぐらとうげ」と読みます。
江戸時代では松本城城主水野氏代々が参勤の道と使用していた峠道で「江戸道」とも呼ばれていたらしい。
今では、舗装された道で勾配もかなりありヒルクライムには最高の峠です。
旧稲倉峠道は昭和35年まで使用された大事な「生活道路」だったらしい。
休憩後&強烈な暑さで正直「辛いなぁ~」・・・でも楽しい!!





頂上で一服!!
木の加減で、松本の街は遠くに見えますが・・・

稲倉峠と下り、稲倉城跡地
詳しくは、稲倉城跡をご覧ください。
城主は戦国時代初期の「赤沢氏」で小笠原氏の分家で初代清経が鎌倉時代の初め頃に伊豆国田方郡赤沢郷の地頭となり、その地名をとって赤沢氏を称したらしいです。
稲倉城跡地を過ぎ、三才山方面に向かい・・・いざ「浅間峠」へ
その途中にある、薬師堂湧水で一服。


薬師堂の建物下から湧水が流れている場所です。
冷たくて顔を洗いましたが、「やわらかい」感じの湧水でした。
【さて!!浅間峠へ】
さて、今度の峠道は「浅間峠」へ街道にはいるなり目の前に広がる「田園風景」に
「昭和の香り」と「田舎の良さ」が飛び込んできました。
まったりした雰囲気で走行中アクシデントが・・・
I氏のミニベロが5mmくらいの鉄片が刺さりパンク!!
峠入り口で、メンテナンスタイムに・・・
その間、空を見上げてみれば、そこには秋の雲が青空に広がっていました!!
I氏のパンクを心配しながらも「まったり時間」をいただきました・・・幸せ。



この道は、参勤の道にも使用された重要路線だったらしいです。
舗装はされていますが狭い道です。
先ほどの稲倉峠が結構勾配があったためか・・・らくらくと頂上に!!
浅間に在住でもあり、ツールド美ヶ原に参戦している僕も始めて通る道で、「こんな場所に出るんだ!!」
とちょっとした感動でした!!
ちょうど「浅間カントリークラブ」の脇に出る道で、ツールド美ヶ原で下りに使用する道です。
普段もトレーニングで使用している道なので、あらためて止まり写真を撮ったことが無いのですが・・・
ここも非常に見晴らしの良い場所でした!!
3人で一気に下り、浅間温泉の神宮寺前で解散をして僕は自宅前を過ぎ集合場所の「松本クリーンセンター」で
このポタリングを締めくくるべく、大口沢の峠へ・・・
今回は、芥子坊主公園展望台からみる松本の町並みとアルプスを写真に収めるべく、再び峠にアタックしてみました。

かなり後悔はしましたが、展望台から見る「松本の街」「アルプス」は最高でしたよ!!




今回のポタリングは、かなりマニアなコースですが、「1箇所だけでも行く」そんな自転車の旅にも良い場所ばかりです。
歴史に、文化に触れる旅は「タイムトラベル」・・・その昔色々な理由がありその道々を通る人がいた。
時代を超えて、僕達が「感じる旅」で出会う。
そして、現在もまた過去に・・・
そんな思いに馳せながらライドする。
そんな楽しみが出来るもの「自転車」ならでは!!
是非、皆様も歴史と文化のある「松本」で楽しい健康な旅をしませんか?
もちろん、美味しい食べ物・楽しい笑顔ももれなく付いてきます。
では、お待ちしております。