中町の蔵に2010年にできたミニ資料館「蔵の街ギャラリー」
中町の老舗和菓子屋、翁堂の奥の二つの蔵に、昨年、中町資料館「蔵の街ギャラリー」ができました。
以前から骨董品などが飾られていた蔵を、大家さんと、店子の翁堂さんが整備されました。
写真の右側の小さい方の蔵は、江戸時代に建てられた、中町の中でもかなり古い蔵です。移築したものではなく元からここにあるそうです。
中は、「和菓子資料館」として、明治時代の和菓子の道具や免許などが飾られています。
歴史を肌で感じ取ることができる空間です。
大きい方の蔵は、明治時代に増築したもので、江戸時代の蔵と2階がつながっています。
陶磁器・松本家具・絵画・資料、古い鉄道のグッズなどがあります。
表通りから離れた蔵の中は静かで、満ち足りた時間が過ごせます。夏の暑いときは、ひんやりする蔵の中で座って休んでいくのにいいそうです。
2階には、松本で育ったと言われ大河ドラマ化を目指している木曾義仲・巴御前の資料や、中町や長野県の歴史に関する資料があります。
小さい蔵の2階に行くと、昔の錠前のコレクションなどがあります。
2階の蔵の窓からは、中町の裏手の風情ある景観が望めます。
庭も素晴らしく、気をつけてみると、あちこちに小さな道祖神や、近くの陶芸ギャラリー・教室「のまど」さんの制作の陶器の作品があります。
蔵の裏に、水路を造ってわき水を流す工事をしていて、もうすぐできるそうです。
中町は、奥行が深い商家造りで、表通りから奥に入るとその良さがよりわかります。夏の暑いときにわき水で涼みながら、奥を歩いてもらおう、という計画です。
入場は無料。翁堂さんの営業時間ならいつでも入れます。