一度は訪れたい松本の名店「レストラン鯛萬」
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松本には素晴らしいフレンチレストランがあります。
まだ1度も足を踏み入れたこともなく、いつか誕生日には、このお祝いにはと思いながら月日は流れて行きました。
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月の美しい夜、とうとうこのレストランに訪れることが出来ました。
蔦の絡まるフランスアルザス地方風の外観
かつて裏町にあった割烹鯛萬の洋食部門として暖簾分けされ
昭和25年創業「レストラン鯛萬」
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入口から店内を抜けて右奥の部屋に案内された部屋がメインダイニングです。
見上げるような高い天井は、まさにアルザス地方風の建築様式を模していて
圧巻されます。太い梁の合間から吊るされる照明は、松本民藝調です。
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家具は、松本民芸家具が置かれ、仏と和が融合されそこに松本らしいエッセンス 山岳・民芸の要素が加わり、まさに「THE MATSUMOTO」を代表する空間となっています。
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松本民芸調のシンプルで美しいランプシェード
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ジョルジュ・ルオーの版画作品もさりがなく壁に展示されています。
至る所に素晴らしい作品が展示されています。
テーブルには、青が美しいロイヤルコペンハーゲンのお皿が置かれています。
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乾杯のシャンパン
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コース料理
前菜
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自家製パン
やわかかくとても美味しいパンです。
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リードボーとジャガイモ
リードボーとは、仔牛の胸腺の部位の名称で、フランス料理でよく使われる部位です。
マッシュしたジャガイモの上にピスタチオなどまぶされて乗っています。
味は繊細でいくつもの食材のハーモニーを楽しめました。
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シャトー・ボーモン(美しい山)2018年
深みのある赤が特徴的で深みがあり飲みごたえのある美味しいワイン
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帆立のパイ包み焼き
帆立の殻の周りにパイで包み、ナイフとフォークを使い殻を取り除きます。
中からは、大きな帆立とオリーブ、トマトなどが出て来てパフォーマンス性のある一品です。
オマール海老のビスク
オマール海老のビスクに栗を裏ごししたソースとピスタチオがトッピングされています。
濃厚なオマール海老がワインとよく合います。
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鯛のポワレ
ホワイトソースにはシャンパンが入り、ほうれん草が敷かれた上に鯛が乗り
キャビアが散りばめられた贅沢な一品
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仔牛のソテー
仔牛のトリフ混ぜたパン粉をつけて焼いた触感を楽しめる一品
とても柔らかくて美味しかったです。
ここで最初に下げられたロイヤルコペンハーゲンのお皿が登場しました。
副菜には、大豆・芽キャベツ・ビーツなどが食べられる白いお皿に乗っています。
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デザート
ビジュアル的にもとても可愛らしく、飴細工を駆使した仕上げも美しい
様々な味を楽しめた最高に美味しいケーキでした。
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珈琲とカルレとゼリー
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美味しいお料理とワインで至福の時間を過ごせた素晴らしいディナーでした。
こんな贅沢なお店がコロナ禍を生き延びてくれて本当に良かったです。
いつまでも存続して欲しい名店です。