松本のベンチに座る12の理由
松本のまちを歩くと、道端に、公園に、ちょっとした所にもベンチが置かれています。天気の良い日は、そこに座ってひとときの時間を過ごすのも良いかもしれません。
あがたの森公園
何もしなくても、大きな木に囲まれて、通学や買い物の人(駅前通りから続く公園内のメインの道は地元の人がよく利用しています。)を眺めたりしているだけで、松本の人と公園の素敵な関係が見えてきます。
一ツ橋
畷通りの東端、上土町の南側、一ツ橋を渡れば中町という場所に、旧市役所を模した建物があり、その下は色々なかたちのベンチや樹々に囲まれた穏やかな雰囲気の場所です。観光客も地元の人も行き交う場所で、ひとり日向ぼっこなどはいかがでしょうか。
蚕糸公園
ただただ広いグランドがあります。小さな子どもたちが走り回り、転ばないようにと親も追いかける元気が溢れる場所です。
女鳥羽川 桜橋下
そこだけ大きな木が石積みを割って生えています。運が良ければ、その由来を話してくれる人に出会えるかも知れません。その木は盆栽としても人気のニレケヤキだそうです。
松本城西側公園
天守にも登ったし、お蕎麦も食べたしということで、クラシックな佇まいの座り心地を試してみましょう。夕暮れ時、まるでショーの演出のように、遠くの川辺にいた鳥たちが群れをなして近くの木に集まってとまるのを見たことがあります。
信州大学
紅葉の時期などは、絨毯のように銀杏の葉が敷きつめられ、赤いドウダンツツジの上にもトッピングされます。こんなキャンパスで思索や議論に時間を費やせることを羨ましく思います。
大名町
街場のえんがわ作戦の一環で、木工家前田大作さんデザインのベンチがまちなかに置かれています。店の軒先で、道ゆく人に挨拶をするという昔ながらの日常がもっと広がるといいですね。
沢村一丁目公園
近くには西村伊作(日本の教育家。文化学院の創立者)の考え方に共鳴した人たちが作った文化村という共同体住宅の跡地があります。この公園は2007年まで気象庁松本測候所のあった場所です。座って背もたれに身を委ねて、そして空模様を観察しなさいということでしょうか。
畷通り
安心して歩ける通りです。色々な店を見て周り、買い物も沢山して、ちょっと休みたい場所に柔らかくて少し低めのベンチがあります。
薄川 見晴橋下
近くに高校がいくつかあり、部活のトレーニング風景がここの日常です。夏は橋の下が体を休めて涼める場所になります。
片端 総堀 市役所ウラ
松本では早めに桜が咲く場所です。お堀を背に、少々スリルの味わえるベンチです。
六九通り
大名町から西に折れて六九通りに来ました。ビルやマンションなどに囲まれ、都会的な雰囲気がある場所です。街を動き回る仕事の人がメールや電話などで短時間利用するのにふさわしいシャープなデザインです。
家庭でも店舗でも仕事場でもない、道や公園、広場などで、疲れた足とココロを癒してくれるベンチ。座るのは無料、仰ぎ見れば松本の青い空(晴天時限定)、周りの視界は360度。人間はずいぶんと贅沢な装置を考えたものです。