「お堀の水をたどる」ツアー・前編
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「水巡りマップ2018年度版完成記念・お堀の水をたどる」ツアーに参加しました。
松本城から見て北東に位置する北門大井戸からスタートです。
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案内は名調子!熊谷さん。水巡りのオリジナルTシャツを着て元気いっぱいです。まず、水は五感を使って味わってくださいとのこと。つまり、湧き出す音、流れる音、透明な色、口に入れた時の匂いや味、冷たさ、など。特に味は湧水の場所によって微妙に違うそうです。水に含まれる成分(ミネラルなど)によって、やや塩分を感じたり、ほのかに甘く感じたりするのだそうです。
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松本市の管理する湧水には毎年水質検査されたデータが掲げられています。安心して飲用できるということです。軟水か硬水か、酸性かアルカリ性か、など詳細な値が示されています。
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飲んでみました。うーん、ほんの少しだけ、ホントにごく僅か塩の味がするような、という人、ええっ?全然わからないという人など、それぞれです。
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さて、総堀に向かいます。総堀は北門大井戸から流れ出た水、底から湧き出る水などで満たされています。水が溜まっているんじゃないんですね。動いています。
総堀の北の端の深志橋をまっすぐ正面に見られる場所を通ります。そこから東側の土手に出ます。
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通りに出てきました。西側に総堀、通りを挟んで東側には住宅地、つまり片側にしか家がないので片端(かたは)と呼ばれています。江戸時代は武家屋敷が並んでいましたが、明治になり敷地が広いので裕福な層が取得するようになりました。医院がたくさんあるのもそれ故だそうです。
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総堀に目をやるとカルガモの親子が水を掻いて行ったり来たりしていました。穏やかな、そして微笑ましい光景です。
(後編に続く)