⑨割烹松本館 #マツモト建築芸術祭 キュートなダチョウに会える大広間
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割烹松本
マツモト建築芸術祭の中でも特に評判の高いのは、ここ「割烹松本館」です。
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2階大広間「鳳凰の間」
圧巻な大広間
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割烹松本館
松本市丸の内7-39 11:00〜17:00
休館日:2月7日(火)、2月9日(木)、2月13日(月)、2月22日(水)、2月24日(金)
明治23(1890)年創業の老舗料亭『割烹 松本館』が、昭和10(1935)年頃に建て替えた木造の料亭建築。東京の目黒雅叙園に感銘を受けた2代目当主が、松本にも賓客をもてなす施設を作りたいと、松本出身の彫刻家太田南海に設計監修を依頼した。何度か火事に遭い新館部分は改修されているが、建築当時は松本城に向かって入口があり、ロータリーを設けた石造りの洋館風の佇まいだったという。
4年余りの歳月をかけたという旧館2階の大広間『鳳凰の間』は99畳あり、結婚披露宴など祝いの席用に設けられた。隅々まで豪華絢爛な装飾が施され、松本の宴の席を盛り上げてきた。階下にはそれぞれに趣の異なる6つの個室があり、『葡萄の間』は一室全て南海が手掛けたとされる。松本の特産物でもある葡萄を各所にあしらい、抑えた色彩で落ち着いた空間となっている。渡り廊下を介してつながる別棟には、庭園に面して八角堂を模した手洗所がある。赤く塗った軸部や、壁面上部の欄干など中国風に仕上げており、ハレの日を演出するため斬新で格調高い空間になるよう考案したという。
平成16(2004)年、旧館と手洗所が国の登録有形文化財に指定。平成28(2016)年には、松本市世界遺産に登録された。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)
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アーティスト 福井江太郎
昭和44(1969)年、東京生まれ。平成6(1994)年、多摩美術大学大学院美術研究科修了。平成18(2006)年と平成25(2013)年、春の叙勲褒章にて紺綬褒章を受章。平成15(2003)年、ダチョウの群像を描いた『阿1』が文化庁買上優秀美術作品に選ばれ、平成27(2015)年には、作家の筒井康隆氏文による絵本『駝鳥』(六曜社)を刊行するなど、ダチョウをテーマに数多くの作品を発表。
平成25(2013)年には、箱根の岡田美術館に縦12m横30mの巨大壁画「風神雷神図 風・刻」を完成。平成31(2019)年、四代目市川翠扇襲名記念扇面を制作。昨年は、十三代目市川團十郎白猿襲名特別公演にて祝幕を制作。現在、東京とニューヨークにアトリエを構え、躍動感あふれる花鳥を描く日本画家として世界的に活動中。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)
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なんと愛嬌のあるダチョウ!
会場に福井さんの作品集も置かれていました。拝見するとドイツなどでも歴史を感じられるような重厚な装飾された部屋での作品が展示されていました。
今回の絵は、過去の作品を持って来られたそうです。
展示案内、出版情報なども見ることが出来ます。
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躍動感溢れるダチョウたちが、大広間を駆け巡るような迫力があります。
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この素敵な大広間で、ボランティアスタッフの方としばらくお話しさせて頂きました。
若い男性で、昨年に続き今年もスタッフとなったそうです。
マツモト建築芸術祭が大好きで活動されていて、ご本人は学生時代観光を学び、現在は建築関係のお仕事をされているそうです。
松本館のような素晴らしい割烹があることが、長野の誇りだとおっしゃっていました。
ぶどうの間
太田南海氏がプロデュースした「葡萄」をモチーフにした小部屋です。あちらにもこちらにも葡萄尽くしのほっこりする素敵なお部屋も見せて頂きました。
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1階 登録有形文化財「八角堂手洗」
雪の残るお庭から「八角堂手洗」の美しい様式を見ることが出来きます。
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今年は、平日夕方に訪問したので、お客さんも少なくゆっくりと見ることが出来ました。今後は、2月22日(水)、2月24日(金)が休館日となっています。
会期も残り少ないので、お早目に来訪されることをお勧めします。
松本館さんで見せて頂いたお雛様
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昨年のブログもご覧ください。