小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラが、 JAXAと共に史上初、オーケストラ演奏を宇宙に届ける

2022.11.25
4
小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラが、  JAXAと共に史上初、オーケストラ演奏を宇宙に届ける

(C)大窪道治_MichiharuOkubo

11月23日(水)18:30に長野県松本市キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)にて、小澤征爾がサイトウ・キネン・オーケストラを4年ぶりに指揮し、国際宇宙ステーション(ISS)”きぼう”でミッションにあたる若田光一宇宙飛行士に向け、ベートーヴェンの「エグモント序曲」の演奏をライブ配信しました。宇宙へのオーケストラ演奏のライブ配信は史上初!

今回の演奏は、小澤征爾/SKOがJAXA (宇宙航空研究開発機構)と共に企画した「One Earth Mission – Unite with Music (音楽でひとつに)」の一環として実施。これは、世界中に広がった新型コロナウイルスの猛威、欧州で起きている戦争による混乱や苦しみや悲しみーこの困難な時代に直⾯する私たちが、今こそ分断することではなく、同じ「地球⼈」として助け合い、協⼒しあおうというメッセージを世界に発信するため立ち上がった企画です。

「⾳楽を美しい、楽しいと感じる気持ちには、⾔葉も国境も⽂化も年齢も性別も関係ない」。

これは、50年以上に渡り、東京、松本、ウィーン、ベルリン、パリ、ミラノ、ロンドン、トロント、シカゴ、ボストンやニューヨークなど世界の第一線で活躍してきた小澤征爾の信念です。

また、JAXAでも、国や⼈種を超え、人類の発展のための「最先端科学技術の追求とその統合」を目指しています。宇宙空間には国境がなく、「様々な国の宇宙⾶⾏⼠が協調しながら、命懸けの挑戦」を続けています。

本年JAXAは、毛利衛宇宙飛行士による宇宙初飛行から30周年を迎えました。サイト・ウキネン・オーケストラの本拠地であるセイジ・オザワ 松本 フェスティバルもまた、開幕30周年を迎えています。この記念すべき年、87歳の小澤征爾と最も深い部分でピュアに強くつながる音楽の家族とも言えるSKOが奏でる音楽が、ISSの若田宇宙飛行士のもとへ届き、宇宙空間に鳴り響きました。音楽は、性別や年齢、人種や国境ーありとあらゆる垣根を超えて、人と人のこころがつながり、私たちはみんな一つの星に住む同志なのだと感じ合える瞬間です。

今回の演奏会のライブ収録映像は12月1日12:00(日本時間)から小澤征爾公式YouTubeチャンネルにて世界同時公開されます。宇宙とつながるこの特別な時間をぜひ、一緒に感じましょう。

PR動画はこちら

One Earth Mission – Unite with Music
小澤征爾/SKO x JAXA共同企画
12月1日(木)12:00 (日本時間)
配信リンク: https://www.youtube.com/@seijiozawa_official

 

若田光一宇宙飛行士からのメッセージ
JAXA宇宙飛行士が、初めて宇宙飛行をしてから30年。
幸運にも、史上初となる地上からのオーケストラ演奏をライブで、ここ、国際宇宙ステーションで聴かせてもらえることになりました。私は「和の心」を大切にしておりますが、今回のJAXAとサイトウ・キネン・オーケストラとの共同企画は「科学技術と音楽はあらゆる垣根を超え人類に幸せをもたらす」を体現し、世界を一つにまとめてくれる力がある、と感じています。
困難なことが多い時代に生きる我々に、今回の企画は勇気と希望を与えてくれると信じています。⾳楽は⾔葉も国境も⼈種も大気圏をも超えて、⼈と⼈の⼼をつなぐ力を持っています。その「和(ハーモニー)」を感じる時間を共有できることに、感謝しております。現在我々が、そして未来の子ども達が住む、私達の美しい星、地球。そして、地球を包み込む宇宙の平和を願って。
若田光一

小澤征爾からのメッセージ
JAXAさんとこんなにすごい企画を実現できることになって、とても嬉しいです。
音楽の家族みたいなSKOのみんなと、音楽をできることーーぼくにとって言葉にできないぐらい、嬉しいです。そして、ぼくらの演奏を宇宙へ届けられるなんて・・・驚きます。いまは宇宙にいる若田さんと、また会えることもとても楽しみです・・・宇宙で、音楽はどんなふうに聴こえるのだろう。
地球ではコロナの感染症や戦争で、たくさんの大人たち、子どもたちが苦しみ、悲しんでいます。
音楽は、言葉も国も宗教も政治も超えて、人と人のこころをつなげることができるーー音楽を通して、僕らは同じ星に住む、同じ人間であることを感じて、みんなでひとつになれることを願っています。
12月1日には、JAXAさんとぼくらの音楽を世界中に届けられるということです。
その時間を、みなさんと分かち合えたら、うれしいです。
小澤征爾
指揮者

毛利衛氏からのメッセージ
初めての宇宙飛行で南極を取り囲む美しいオーロラのカーテンを突き抜けた。かぐわしい香りとともに雅楽とバロック音楽が同時に聞こえて来るような気がした。今回、小澤さんの音楽が地球生命の声として宇宙に届く。西洋と東洋の調べを超越する宇宙へ向けたメッセージになるだろう。
 毛利 衛
 全国科学館連携協議会会長、
 日本科学未来館名誉館長
 宇宙飛行士