四賀小6年生 殿村遺跡調査報告会に花添える発表!
2017年12月17日松本市四賀支所内のピナスホールで「殿村遺跡とその時代Ⅷ」ー平成29年度調査報告会・講演ーがありました。遺跡発掘はH20年四賀小学校建設予定地から石垣(室町時代)が現れたことから始まり、市民や子供たちの関心が高まり、今年は調査開始の9年目を迎えました。四賀小6年生がこれまでの課外授業や、発掘体験学習で学んだ成果を自分たちで考えた提案という形でテーマ別に発表していました。
文化財課長の大竹永明さんは挨拶で、四賀小学校6年生へ「花を添えてくれてありがとう」と感謝の言葉を述べられました。また、「四賀地区の文化財が地域の人々の絆や、子供たちの未来へつながる」とお話をされました。
次いで、文化財課の竹原学さんによる「報告ー殿村遺跡発掘9年間の歩み」と題しての調査報告がありました。映像を使用した、分りやすい説明がなされました。
次に、立正大学教授、時枝務さんによる「殿村遺跡とその時代ー中世の山寺と殿村遺跡」の講演がありました。他の史跡を参照しながら虚空蔵山・山寺の石積・山寺の宗教空間・岩屋神社・修行窟・水の信仰・修行道の時代など、解りやすく解説されました。さらに、これからの若い人たちに向けて、「未だ何もわかっていないのだ」という言葉を頂きました。
今後の、アドバイスとして・・・・禅宗の匂い・山岳信仰との関係・信者はどこから来たか?の問題など、すべてはこれからに期待したいと最後に謙虚に語られました。