タウンスニーカー北コース(9)松本城北停留場Ⅰ
松本城北停留場(9)周辺Ⅰ
松本城北停留場の東西に延びる通りは江戸時代「葵の馬場」とよばれていました。松本城内には四つの馬場がありましたがその一つです。この一帯は江戸時代から現代まで歴史が絶妙に融合した地域です。
市役所北の交差点突当りに「地蔵尊出現霊水地」と書かれた記念碑が建っています。ここにも松本市湧水群のひとつ「地蔵清水」があります。江戸時代はこの交差点の下に2つの井戸があり木樋で二の丸御殿や近くの武家屋敷に分水していたそうです。北に目を向けると駐車場の奥に小高い林が目に入ります。松本城を囲む総掘土塁の一部で現在はここを入れて3ヶ所に残されています。この辺りは三の丸の武家地でしたが明治に入り隣に司祭館や教会が出来ました。
池上百竹亭
松本城北停留場を下車すると長野地方裁判所 松本支部の隣に数寄屋風の門が目に留まります。池上百竹亭は和室と茶室、露地のある閑静な庭園で庭の見学は無料です。
(行事や天候により見学できない場合があります)
庭園内は都市の中に居ながら山の中に居るような贅沢な空間です。お茶室は昭和33年に造られ水屋を備えた深三畳台目の本格的お茶室。文化財級のお茶室が身近で見学できるなんて驚きです。
(別企画でご紹介したいですね)
百竹邸を出たら松本城外堀の石垣に注目してください。カワセミがお堀の魚を狙っている場面に遭遇出来たらラッキー!自然が豊かな証です。
【市民記者 ふじまつ】