ゆっくり歩く建築芸術祭
松本で現代美術が見られる機会はなかなかありません。
中心市街地は、黒と黄色のポスターや幟がそこかしこにあり、ぶらぶらと歩いて見つけては会場に入りました。
会期も会場も限られていますが、今回はカタログを眺める気分でゆっくりと楽しみました。
かわかみ建築設計室 蔵のある街並みと山が見えます。一日の中でこんな時間が持てる幸せ。
旧宮島肉店 古い壁や建具の中に置かれた作品は、美術館で見るより存在感が際立ちます。
上土劇場 壁にもたれて、誰かを待っていたこともあったんだろうなあ。
下町会館 彫刻作品は絵画のように額縁がありません。その役割を果たすのは、床や壁、天井などです。窓に面した囲いは、外の風景を味方にしているようです。
冬季オリンピックより少し長い開催期間でした。作品も建築も堪能し、愛すべき私たちの松本と大切にすべき私たちのささやかな暮らしに、光が灯ったように感じました。
気温が低く、悪天候の日もありました。次は暖かい季節に開催されることを願っています。