『松本城下北の要 武家のまちと商家のまち』令和2年3月認定まつもと文化遺産

2020.4.28
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『松本城下北の要 武家のまちと商家のまち』令和2年3月認定まつもと文化遺産

松本城下北の要 武家のまちと商家のまち

松本市が関連文化遺産を認定する委員会に参加して令和2年3月認定前の安原地区の代表の方々からの説明を受けました。
江戸時代の面影が随所に残る安原地区は、「安原地区歴史研究会」を発足させ長年研究と保存活動に取り組んできました。

街中の各地に建てられた歴史地図の看板「安原地区歴史マップ」

安原地区歴史地図

歴史研究会の方々が作られた地図の場所を辿ってみます。

①長野県護国神社

護国神社

➁観音堂・八幡宮・旧五十連隊の碑

中原町観音堂

中原町観音堂

八幡宮

八幡宮

旧五十連隊の碑

 

③旧五十連隊の炊事場(信州大学敷地内)

⑦深澤家柏の保存樹

深澤家柏の保存樹

⑩開道記念碑

開道記念碑

⑬県宝 武家屋敷橋倉家

県宝武家屋敷橋倉家

⑭旭町の稲荷社

旭町の稲荷社

⑯矢野家の塀

矢野家の塀

 

⑱天白神社

天白神社2020年3月

⑲澤柳政太郎誕生の地

澤柳政太郎生誕の地

⑳十王堂跡

㉑木下尚江誕生の地

木下尚江誕生の地

㉒常法寺小路・商家の招き造り

常法寺小路・商家の招き造り

㉓摂取院跡と稲荷社

㉖武家屋敷安東家の門

武家屋敷安東家の門

㉗鳩山春子誕生の地

鳩山春子生誕の地

㉘袋町の鍵ノ手

袋町の鍵ノ手1

㉙近藤次繁医学博士誕生の地

近藤次繁医学博士銅像

 

㉚新町の福徳稲荷社

 

 

松本城下北の要 武家のまちと商家のまち

認定年月日

令和2年(2020)3月27日

保存活用団体

安原地区まちづくり協議会
安原地区歴史研究会

構成する文化財(関連文化財群)

人の往来と物流由来の文化財

善光寺街道、一里塚跡、石造物(追分:庚申塔・馬頭観音像・廻国供養塔・道祖神、元原:庚申塔)

松本城とその時代の文化財

町割りと街路、町名、生活用水路、辻井戸、橋倉家住宅、宝栄寺、稲荷社、常法寺跡、木戸番所跡、鉄砲矢場跡
石造物(十王堂跡:念仏供養塔・地蔵菩薩・千手観音、天白神社:きつね・狛犬・石灯籠・手洗鉢、摂取院跡:子育地蔵尊・如意輪観音・庚申供養塔)

暮らしと伝統文化由来の文化財

ぼんぼん、青山様、七夕、提灯、神輿、七夕人形、三九郎様、オンマラサマ

ストーリー

善光寺を目指す旅人は、安原地区で松本城下を抜け、岡田宿へと進んでいきました。安原地区は松本城下の北部にあたり、和泉町・安原町と続く町人地とその周囲に広がる武家地、明治以降拡大した市街地とで構成されています。城下町の北の口にあたるということから一里塚跡があり、さらには城下町の建設にあたった石川氏が城下の入口に設けたという十王堂の跡や石川氏が崇拝したという天白社もあり、その後水野氏時代に拡大した天白丁・中ノ丁・東ノ丁といった武家地もあって、松本城下の成立とその後の拡大の様子を見ることができます。
善光寺街道沿いの小路や商家の土蔵、武家屋敷の屋敷割や長野県宝橋倉家住宅のような武家住宅も残り、そこには生活用水の確保のために設けられた辻井戸も残っていたりして、町人と武士の生活が隣り合う地域としての文化を今に伝えています。
松本城下町の伝統行事であるぼんぼん・青山様を今に伝えていて、現在も辻井戸の場所がその集合地になったり、城下町の道祖神信仰を伝えるオンマラサマがまつられていたりと、古くから続く民俗行事が近世以来の町割りを舞台に営まれ、当地の風物詩となっています。

活動

地区内文化財の調査・研究・記録保存・保存整備を継続的に行います。講演・講座のほか、安原地区ウオーキングマップを活用し、歩きながら学習する活動も行っています。地元小学校のコミュニティスクール事業では、毎年6年生の「歴史のまち歩き」の講師を務めています。文化財案内板の維持管理・新規整備にも努めます。こうした活動を通し、城下町のまちなみを残して活かし、次世代へ継承していきます。

*詳細は、「松本市HPまつもと文化遺産」ページをご覧ください。