「お堀の水をたどる」ツアー・後編
(前編からの続き)
総堀は牡蠣料理店の南側、市役所にある土塁あたりで終わります。
水はそこから続く住宅の中に暗渠となって流れてゆきます。建物の中を辿ることはできませんので、暗渠と別れてしばらく道に沿って歩きます。その先に上土会館が見えてきました。
建物の前には「東門の井戸」があります。このあたりに松本城の東門の馬出しがあったことに由来します。
ここにも水質の表示があり、滑らかな黒御影石の注ぎ口から薄くて平らな水が出ています。最近隣のホテルとの仕切りが取り払われ、開放的な雰囲気になりました。
さて、そのホテルの入り口右側に階段があります。そこを下ると先ほど暗渠となって別れた水路が姿を現します。
空気がひんやりしてきます。さらにその先は・・
水路はまた姿を消し、細い道の下を流れてゆきます。その道は「外濠小路」と呼ばれています。
自転車はおろか、人もすれ違うのがやっとの細い道です。
広い道に(と言っても普通の道ですが)出ましたが、その反対側に今度は「ナワテ横丁」と書いた入り口があります。
飲食店などが数多く並ぶナワテ通りの裏路地になりました。この水路はこの先、ナワテ通りの下を横切り、女鳥羽川に注ぎます。それにしても水はずっとキレイなままです。全国を探しても飲食店が多い界隈で、こんなにキレイな水が流れているところは少ないかも知れません。
お堀の水をたどって、細い道や暗渠の上、湧水などを見てきました。もうすぐナワテ通りに出ます。続きは完結編で。