常念岳 『岳』第10巻第3歩 シッポとアタマ
松本や安曇野エリアから一際美しく見えるシンボル的存在の北アルプス常念岳。
日本百名山にも選ばれていますが、かろうじて日帰り登山できることもあって、人気があります。
『岳 -みんなの山-』では、10巻の第3歩「シッポとアタマ」で、人生の折り返し点を過ぎた初老の二人が登る山として登場します。
山頂に雪が降る直前の10月11日、その常念に登って来ました。
一の沢登山口から登り始めてすぐ、マンガに出て来た「山の神」があります。安全な山行を祈願します。
常念岳の登山道は、形も少し似ている富士山のように、危険な箇所・鎖をつたう箇所・アップダウンがなく、ひたすら長い登りです。
紅葉を楽しみながら、登ると、その名も「胸突き八丁」というターニングポイント当たりから、傾斜がきつくなります。
バテながら登り切って「常念乗越(のっこし)」の稜線に出た途端、眼前に槍ヶ岳がバ~ンと現われ、「何じゃこれは!!」という声が周囲から聞こえました。
常念小屋の脇にリュックを置かせてもらい、必要なものだけを身につけて、左側に見える常念の山頂を目指します。常念岳の登山は、ここからが思ったよりハードです。
振り返ると横通岳の絶景が見えます。ハイキングでは見られない、登山ならではの光景です。
この日は天気・視界が最高で、山頂からは、360度のパノラマに、穂高連峰の北穂・前穂・奥穂・見頃の涸沢の紅葉・白馬・立山・剣岳など北アルプスの山々、遠くには戸隠、妙高、浅間山、御岳山、中央・南アルプスなど長野県じゅうの山、白山、富士山などすべて一望できました。
ペンネームが「常念あきら 」なのに今まで登っていなかった常念岳、休憩を含んで往復9時間ほどの行程でした。
登山コースなどの案内は、こちらをご覧ください。
【登山者・記事 市民記者:常念あきら】