燕岳

レベル:
山行日: 2008.05.21
70
標高:2,763 m
燕岳

上の写真:霧に濡れたコマクサ (撮影 2007.7.23 燕岳頂上付近)

今回は、北アルプス 燕岳ツバクロダケ を紹介します。
燕岳頂上付近は、高山植物の女王コマクサの群生地です。
ちょうど今、咲き始めて見頃を迎えています。(2007.7.23)

燕岳 北アルプスの中央部に位置
所在地 安曇野市 大町市

松本からのアクセス方法

<マイカーの場合>
駐車場 松本市街地からR19に出て、北(長野方面に走る)へ向かって走る。
どの道からでもいいので、安曇野市のR147号線に出てから、北穂高駅を北上して(中房)まで1本道を西へ上がる。
穂高温泉郷付近からは、急なカーブが続く狭い道の連続に、ご注意。
←安曇野市営駐車場(無料)を利用出来ます。悪天候を除いて、2日間を使用限度期間になります。
<公共交通の場合>
JR穂高駅から乗合バスが毎日中房渓谷登山口まで運行しています。・・・料金1人片道1610円
今シーズン、中房線乗合バスは4月29日(金)〜11月13日(日)まで毎日運行されます。安曇野市営しゃくなげ荘の登山用無料駐車場に車を置き、近くの乗合バス亭から中房登山口まで行くことができます。乗合バスは穂高駅⇔しゃくなげ荘⇔有明荘⇔中房燕岳登山口に止まります。
乗合バスの時刻表と安曇野市穂高無料駐車場のご案内
乗り合いバスタクシーのお問い合わせ
安曇観光タクシー 0263-82-3113
南安タクシー 0263-72-2855   (燕荘HPアクセス情報参照)

登山ルート 中房登山口〜合戦小屋〜頂上〜往復 登山口

2007年 7月23日(月) 曇り時々雨
堀中1 登山道入り口
朝6時50分出発〜第1ベンチ7時20分〜第2ベンチ7時50分〜
第3ベンチ8時25分〜富士見ベンチ9時10分〜合戦小屋9時42分〜
燕荘11時〜頂上11時35分
登り 4時間15分(休憩約60分含む) 下り 2時間30分
登り 燕 光
お天気は、曇り時々雨 霧が山を覆っています。一瞬の光が差し込みます。
登山口から、急な階段の登りが始まります。森のおいしい空気を吸いながら
ゆっくり呼吸に合わあせて登り始めます。
だ1べんち2だ1ベンチ
歩き初めて約30分で、第1ベンチに到着です。
燕岳は、間隔をおいてベンチがあるので、ベンチを目安にしてコースタイムが計れます。また登山道もよく整備されていて、とても歩きやすい山です。
この日は、中学登山もあり大勢の人で賑わっていました。
小さなお子さんから年配の鍛えた方でしたら、比較的安心して登れる魅力的な山です。
ギンリョウソウ ここでは、少し変わった植物ギンリョウソウ(銀竜草)を見ることが出来ます。
ギンリョウソウは、光合成をしない珍しい植物です。薄暗い林床に生え、葉緑体を持たない腐生植物です。(有明山にも生えているのが見られます)
渋滞 合戦小屋
少し渋滞しながら、岩の間を登って行きます。さぁこの先は、合戦小屋です!
一息つきましょう。
スイカ1スイカ2スイカ3
合戦小屋名物の、おいしい波田産のスイカです。
大きなスイカを小屋のお姉さんが、上手に切り分けます。
本当に甘くて水分補給・栄養補給になります。
一切れは、800円です。
槍見今回は、お天気が悪く周囲の山は一切みれませんでした。過去の画像から、合戦小屋を越えた稜線に出始めると左手に、快晴の日には槍ヶ岳が見えます。
さあ、あと一息で燕小屋が見えてきます。花の数も急激に増え始めました。
   白いハナ3白いハナ2白いハナ
燕看板テント場
最後の階段を上がると、稜線に出ます、左は燕荘、右は頂上です。
燕の示す看板は、頂上と下界の中房温泉の案内が出ています。
写真右のテント場は、まだ雪が残っています。
頂上まで1コマクサ道
燕岳が、最も美しいのは、ここから頂上までの稜線沿いです。
晴れた日には、槍ヶ岳〜穂高連峰の素晴らしい景色が見られます。

今回は、山は見れませんでしたが、その分花たちの美しさに心が捕らわれます。
白い花崗岩の急な斜面には、風が小さく可憐なこまくさを容赦なく吹きつけます。いつもこの花を見るたびに、こんな過酷な条件の中でどうして、こんなにも可憐で美しく誇り高く咲き続けることが出来るかと、感動してしまいます。
ピンクシロ
黄色岩赤紫
階段頂上猿
頂上付近は、灰色の世界が広がっています。階段を登るとテッペンですが、
お猿さんたちが、ジッートこちらを見下ろしています。
頂上碑お守り
燕岳の頂上は、こんな石碑があるだけで、とても地味です。
裏側に回り、お昼ご飯を食べてくつろいでいると、岩の合間に写真左にある
「お守り」を見つけました。人形(ヒトガタ)に安全祈願と書かれていました。
晴れた日の快晴2
おまけのコーナー ↑
せっかくなので、2005年9月(左) 2006年8月(右) 頂上付近からの展望写真です。
いるかに見える岩↓
いるか岩コマクサ3
イワカガミシャクナゲ
コイワカカガミ           シャクナゲ
エンザンソウうどん燕
燕岳といえば、忘れてはならないのが、人気の山小屋の燕山荘です。昭和12年に帝国ホテルの援助により建てられた建築がそのまま残され、山小屋とは思えない設備とサービスで迎えてくれます。
写真右は、レストランのメニューうどん(撮影2005年9月)
この日も、地元の2つの中学生をはじめ大勢の登山者を迎えて、小屋は大賑わいのことだと思います。
詳しくは、燕山荘 エンザンソウ公式HPをご覧ください。
堀中2堀中3
朝出合った、中学生達がどんどん登ってきます。
狭い道で行き違うのを、待っています。
安曇野市 堀金中学の2年生です。校長先生をはじめみんな元気に
「こんにちは!」と言いながら、歩いて行きました。
<立ち寄りどころ>
湯の原 中房温泉 立ち寄り湯 湯の原温泉
入湯料・・・・・ お一人様700円
入浴時間・・・ 9:00〜16:00
中房温泉のHPは、こちらからご覧下さい。(別画面表示)

登山者の感想

びすたれ燕岳は、私にとって信州の山で最も登りやすい山です。
大変苦労されて整備された登山道・ほどよい間隔におかれたベンチ、山小屋。
そして、コースも急な登りを含めてすべてがバランスよく歩くことの楽しさに繋がっています。どの季節でも素晴らしいですが、今の時期は、頂上付近の花たちが本当に美しく、お天気に恵まれなくても十分に山歩きを楽しめました。
昨年は、約10日ズレタ日程でしたので、また少し違う花を楽しむことが出来ました。こちらもご覧下さい。
青空

ほんの一瞬に見えた青空に願いを
皆さんが安全に登山が出来ますように!
【2007年7月23日 登山者・記者 ビスタレけいこ】

2008年5月 写真を追加しました

5月21日(水) 快晴
つばめ1つばめ2
第3ベンチ下付近から、積雪が見られました。
つばめ3つばめ4
思った以上の積雪量       合戦小屋では、燕荘のスタッフが、
除雪作業をしていました。
合戦小屋のフルオープンは、6月6日からだそうです。
つばめ5つばめ7
つばめ8つばめ9
つばめ10つばめ11

登山者の感想

びすたれ 日帰りで、燕山荘まで往復しました。お天気に恵まれていい登山が出来ましたが、やはり雪山は、なかなか大変で、燕山荘から合戦小屋までの区間の勾配がきつく雪質も少々シャーベット状になり、歩きにくいでした。
しかし、下界の気温も日に日にぐんぐん上昇して、
お山の雪も毎日解けるスピードが増していると思います。
まだアイゼンがあるほうが、歩きやすいと思います。
どんな季節に訪れても、いつも素晴らしい山です!
【登山者・記者 やまもと】