北八ヶ岳 縞枯山(やまたみ登山講習)《冬期》
やまたみ登山学校の実習登山「霧氷の森を見に行こう」に参加し、冬の北八ヶ岳 縞枯山に登ったのでご紹介します。
八ヶ岳は、北八ヶ岳と南八ヶ岳に分かれ、北八ヶ岳の主峰の一つが縞枯山です。標高2,403mで、木々がしま模様に枯れる不思議な縞枯(しまがれ)現象で有名な山です。
ピラタス蓼科ロープウェイから、観光地の坪庭自然園の散策路を経由し、短時間で登れます。
松本からのアクセス方法
<マイカーの場合>
中央道諏訪IC下車。右折して国道20号を東に進み、新井交差点の立体交差を上に上らずに左折して国道152号を走る。「御座石神社」交差点で左方向のビーナスラインへ。
ビーナスラインを「蓼科湖」の標識に従って道なりに進んでください。別荘地帯を走り、途中、「ピラタス蓼科ロープウェイ」の標識に従って右折して山道を上るとロープウェイの駐車場があります。
<公共交通>
茅野駅からピラタスロープウェイ・車山高原方面バス40分 「ピラタスロープウェイ」下車
ピラタス蓼科ロープウェイは、冬はスキー客・登山客・観光客兼用のロープウェイで、7分で山頂駅まで行けます。20分間隔で運行していて、往復大人1800円です。
登山ルート ピラタスロープウェイ山頂駅〜縞枯山分岐 1時間
9時20分発のロープウェイに乗り、約7分で山頂駅に到着。
外は、見事なまでの雪・雪・雪。リーダー高橋さんを囲んでミーティングと簡単なストレッチをして、準備を整えて出発。
スノーシューの講習も予定されていましたが、事前に問いあわせたところ、雪はないと言われたそうで、今回は、残念ながら、スノーシューはなしで、靴のみでの登山になりました。
縞枯山までの分岐点で、しばし休憩
リーダー高橋さんは、雪崩がおきやすい雪質をみる実験をしてくれました。
ピッケルを使い、適当な大きさに雪を囲い取ります。
雪を触りながら、パカッと分断できるところを見つけたら、そこの上はもろい雪質で、その部分が衝撃などで切り取られて雪崩が起きる原因になるそうです。
登山ルート 縞枯山分岐〜頂上 1時間45分
ここからが、大変でした!
まず、ルートが雪に覆われてわからない。
先頭が歩けそうな道を選びながら林の中をラッセルしながら進む。
勾配もきつく、雪も更に降り続ける。
総勢14名、必死で雪の中に埋もれながら、前へ前へ進む。
稜線に出て、すぐに頂上へ全員無事到着しました。
お疲れ様でした。全員で記念写真。寒くても笑顔で、「ハイポーズ!」
登山ルート 縞枯山頂上〜ピラタスロープウェイ山頂駅 1時間30分
縞枯山荘 北横岳ヒュッテへ向かうメンバー
下りルートは、頂上から直下に出来ていた足跡を辿り、下りました。
昼食は、林の中で短時間で済ませました。
**冬山での昼食は、おにぎりは、凍る場合があるので、1個ずつラップなどで来るんで保温パックに入れて、カイロなどで温めた状態で、携帯するのがいいです。おにぎり以外では、パンやカップラーメンなども適しているそうです。**
記者は山頂駅で、皆さんが北横岳ヒュッテへ向かうのを
お見送りして帰途に着きました。
翌日のコースは、北横岳ヒュッテ〜北横岳〜山頂駅の予定でした。
登山者の感想
雪山を体験するには絶好の日和、厳しい環境の中での、講習でした。普段は何も考えなくてもいい登山道を、全く道が見えない状態の中で、磁石と勘を頼りに前に進んで行きました。やはり経験を積んだ方と一緒でないと、雪山は行けないなあと実感しました。
しかし、雪の世界の美しさに魅了され、なおかつ、困難な深い雪の中を歩くことの楽しさに、ますます雪山の魅された1日でした。
今回は、講師やまたみ 高橋リーダー、飯島さん
生徒と記者10名 補助にベテランの山男2名
総勢14名の参加でした。
皆様、本当にお疲れ様でした。そしてとっても楽しかったです。
ありがとうございました。
美しい白い世界
【取材・記事 やまもと】