白馬岳~杓子岳~鑓ヶ岳~白馬鑓温泉小屋
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今回は、北アルプスの百名山「白馬岳 シロウマダケ」~「杓子岳 シャクシダケ」~「鑓ヶ岳 ヤリガダケ」白馬三山縦走ルートを紹介します。
山が好きな人ならば、いつかは登りたい「大雪渓」です。日本三大雪渓のひとつで、最も人気の山が「白馬岳」です。
また高山植物の種類やお花畑が多いのも、人気のひとつです。
松本からのアクセス方法
<マイカーの場合>
松本市街地から(長野道豊科IC下車)国道148号線・オリンピック道路を大町~白馬方面に進む。
白馬駅手前から、白馬岳表示が出たら左折 猿倉を目指して狭い山道を登る
村営無料駐車場があります。(登山口まで徒歩3分程)
<公共交通>
JR東日本大糸線の白馬駅から松本電鉄の路線バスで猿倉へ
登山ルート 1日目 猿倉~白馬尻 60分
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登山日 2010年7月17日~19日 快晴
この日も梅雨明けしたばかりで、朝から薄っすらお山に雲がかかり、快晴の兆しを感じながらのスタートでした。
猿倉(標高1250m)から白馬尻までは約3kmの道のりでゆっくり歩いても1時間20分程で着きます。
村営猿倉荘
白馬岳などに登山する人の出発地点になります、売店、トイレ、軽アイゼン、登山者ガードの記入をします。軽アイゼンは、1000円で購入出来ます、時期によりますが、アイゼンは必要です。
200名収容、5月下旬〜10月下旬営業、現地TEL0261-72-4709
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大雪渓の入口です。白馬尻小屋があります。宿泊・トイレや売店・食事も出来ます。
白馬尻(標高1550m)
登山ルート 白馬尻・大雪渓終点 約2時間
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大雪渓に入る前に軽アイゼンを装着します。
巨大な雪渓を前にすると、冷ややかな風がとても涼しく快適です。
夏の白馬大雪渓名物は、蟻の行列だそうです。
大勢の人が、登山に訪れるために、大雪渓を登るのに、大渋滞です。
油断すると、滑るし、落石や雪崩の危険もあるので、なるべくすばやく通り過ぎたい場所ですが、シーズンは、ゆっくり歩くしかありません。
登山ルート 大雪渓終点~白馬山荘 約3時間
2時間の大雪渓を越えたら、あとは石がゴロゴロしている足場の悪い道を登ります。
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以前登った時は、少し下にある「村営白馬岳頂上宿舎」に泊まりましたので、今夜の宿は、
頂上近くにある「白馬山荘」に宿泊しました。
2000人収容可能な大きな山荘です。売店・レストラン「スカイプラザ白馬」で生ビール(1000円)をたくさん頂きました。
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当日は、3連休の初日で大勢の人が宿泊していました。布団は、一人1枚というわけにはいきませんでしたが、敷き布団は2人で1枚、かけ布団は一人1枚ずつ確保できました。
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快晴の中雲海の上をご来光を拝めることが出来ました。
登山ルート 2日目 白馬岳~杓子岳 約1時間30分
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朝6時20分出発石が多い道で、滑らないように慎重にゆっくり下りながら、稜線に入ります。
軽いアップダウンを繰り返しながら、杓子岳に着きました。
巻き道と頂上へ直登する道二手に分かれます。
登山ルート 杓子岳~白馬鑓ヶ岳 約1時間
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360度の大パノラマが壮大です。富士山から槍ヶ岳・穂高連峰・剣岳など全部見えます。
登山ルート 白馬鑓ヶ岳~鑓温泉 約2時間
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細かく石で出来た斜面を滑らないように気をつけて下ります。
降りていくと、鑓温泉へ行く道と天狗山荘・唐松岳に行く分岐点になります。
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斜面にこまくさ発見!!
いつも何度みても、可憐です。
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ここからは、何度か雪渓が登場します。下りは、疲れます。
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雪渓~鎖場 足場の悪い道を下りながら、ようやく鑓温泉小屋に到着です。
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温泉は、混浴の露天風呂と女性専用風呂の2つあります。
夜8時~9時に限り、露天風呂が女性専用になります。
白馬鑓温泉小屋の詳しい情報は、こちらをご覧ください。
登山ルート3日目 白馬鑓温泉小屋~猿倉 約4時間
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来た道のりを眺めながら、下ります。
雪渓が解け始めて、大地はまさに春でした。植物が活き活きと目覚め始めエネルギーを存分に浴びられました。
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快晴に恵まれて、無事3日間の縦走を終えました。
登山者の感想
7年前にも白馬岳に登りました。その時は、白馬岳~白馬大池~栂池を縦走しましたが、あいにくの雨・風・霧で、大雪渓はまさに吹雪の中の行進のようでとても辛かったです。今回は、念願の山の上から日本海を望めたのがとても嬉しかったです。
また、鑓温泉のお湯質も素晴らしく、登山と温泉は、極楽コースかと思いました。
山に登るといつも思うのは、人生と同じだなぁと。
今きつくても、このきつさがあるから、後が楽に感じる、
苦労した分、登り終えた時に感動が大きい。
山には、谷あり・鎖場あり・渋滞ありで、孤独もあり
こまくさのような花や鳥や絶景に出会うと、
心和み、生きる喜びを味わい
雨に打たれ、雪を踏みしめ
そして必ず、登ったら降りてこなければいけない。
短い人生を体験しているようだといつも感じます。
大切なのは、頂上に着いたことではなく
どう、そこまで歩んだか
そのプロセスこそが、自身を育み
豊かに生きることに繋がるんだと思います。
【2010年7月17~19日 登山者・記事 ビスタレけいこ】