白馬乗鞍岳《厳冬期》

レベル:
山行日: 2012.03.01
66
標高:2,469m
白馬乗鞍岳《厳冬期》

今回は、厳冬期(3月1日)に行って来た「白馬乗鞍岳」をご紹介したいと思います。
白馬乗鞍岳への松本市からのアクセスは、秋の登山記事を参照にして下さい。「白馬乗鞍岳へのアクセス」。栂池高原からは、スキー場のゴンドラに乗ってゲレンデトップまで登り、そこから自分で歩いて登って行きます・・・。

栂池スキー場のゴンドラ「イヴ」の終点からは、厳冬期でも雪の林道に沿って栂池自然園までは登って行きます。白馬の山々の素晴しい景色を見ながらゆっくりと歩いていっても、約1時間程で栂池ヒュッテに到着します。

 


栂池自然園から見た、冬の白馬三山です。雪で真っ白に覆われた山はとても荘厳な雰囲気を湛えています。栂池自然園からは、道の無い雪の上を「天狗原」に向けて直登して行きます。ここはちょっと急な登り坂になるので、しんどいのですが、ゆっくりと少しずつ登って行きます・・・。

 


「栂池自然園」から、また約1時間程で「天狗原」に到着します。夏~秋にかけてはこの「天狗原」は木道やナナカマドなどの木々の中を歩くのですが、厳冬期はこのような一面雪の大平原となるために、どこでも歩けます!とても気持ちの良い雪の平原です! そして画像左手にある岩群の中には、「天狗原の祠」があり、みなさんそこで休憩しますね・・・。

 


「天狗原」に着いたら、目の前には真っ白に雪に覆われている雄大な「白馬乗鞍岳」の大斜面が広がってきます!! とても大きく、そしてとても美しいのです。

 


そして「天狗原」でシッカリと休憩した後は、上記の画像の「白馬乗鞍岳」の大斜面を頑張って登って行きます。ここも道は無いので、雪崩に会わないようなルートどりで雪の上を登り易いように進んで行きます・・・。この最後の急登はキツいですが、終わらない道は無いので、ここも少しずつ頑張って登って行きます・・・。

 


そして「天狗原」から、また約1時間程で、「白馬乗鞍岳」の山頂のケルンに到着しました~!! 登山地図にはいろんな頂の標高が書いてありますが、この「白馬乗鞍岳」の山頂はとても広い平坦な所なので、特に雪の積もっている厳冬期は標識が雪に隠れているために、本当にどこが一番高い場所なのか分かりませんね・・・。一応ケルンで記念撮影をして「登頂」としました。 ゴンドラの終点駅から3時間程でした。

 


この日は風も無く快晴の最高の天候で、「白馬乗鞍岳」の山頂からは「妙高山(右)」、「火打山(中)」、「焼山(左)」も良く見えて、素晴しい冬山の景色でした!!冬の登山は冬の美しい景色を見ることが出来るのが魅力だと思います。

この後、僕達はスキーで登って行ったので、帰りは登って来たところをスキーで滑って帰りました。 なので帰りは、白馬乗鞍岳山頂から~ゴンドラ終点まで約30分。その後は栂池高原スキー場を滑って駐車場まで15分程でした・・・。 これが普通に歩きの登山なら、下りも2~3時間はかかると思います。 この「栂池~白馬乗鞍岳」のルートは冬のシーズンでもバックカントリースキーのゴールデンルートとなっていますので、晴れた週末にはたくさんのスキーヤーで賑わっているようです。今回は平日だったので、全く他のパーティーには会いませんでした。
(※注意。白馬乗鞍岳は2500m級の山岳地ですので、厳冬期は厳しい冬山となります。初心者や経験の無い方は、充分な装備でガイドさんと一緒に行くことをお薦めします。また、雪崩の危険性もありますので、厳冬期は単独の登山はお薦めしません。宜しくお願いします。)

【登山者・記事 ハタゴニアン】