火打山

所要時間:1泊2日  レベル:
山行日: 2023.07.27
9
標高:2461m
火打山
「火打山」は、新潟県妙高戸隠連山国立公園の頚城山塊で一番高い山です。標高は2461m。深田久弥さんの百名山の一つになっています。そして、頚城山塊で唯一!まだライチョウが生息している山でもあるのです。今回はテントで1泊して、火打山に登ってきました。
 

<松本市からのアクセス>

車の場合:松本インターから高速道路に乗って北を目指して走ります。そして妙高高原インターで高速道路を下りて、スグの国道18号線の交差点を右折。次の信号をもう1度右折して、妙高高原線39号を進みます。その39号線の曲がりくねった道をドンドン進んで行き、笹ヶ峰キャンプ場まで行きます。笹ヶ峰キャンプ場前の駐車場に車を止めると、その道路を挟んで山側にこの登山口があります。

電車の場合:松本駅から篠ノ井線で→篠ノ井駅へ。篠ノ井からJRで→長野駅へ。長野駅から信越本線(7番ホーム)で→妙高高原駅まで乗ります。 妙高高原駅からバスが笹ヶ峰行きで出ています。

 

<登山口→高谷池ヒュッテ。(3時間15分程)>

今回僕達は、この「火打山登山口」で入山料=1人¥500-をポストに入れてから、7:45に登山スタートしていきました。この入山料のシステムはとても良いと思いました。このお金が登山道整備やライチョウや自然保護に使われているのです! まあ寄付みたいなモンですが、やはり登山は、自然に入らせてもらっている、登山させて頂いている、という考え方でしなければいけません。そしてこの入山料は、この場所(山)に少しお金を落としていく→キレイな登山道やトイレブースなどが整備されていき、→気持ちよく登山が出来るようになる!というシステムなのだと思います。

 

笹ヶ峰→高谷池ヒュッテ→火打山の登山道は、最初は木道の登山道から始まりました~。登山靴で歩くとコトコトと気持ちイイ音がなります。 そして、このルートの登山道はどこもキレイに木道が整備されていました。なるほど!コレは入山料のお陰なのかな?と思いました。

 

水場である黒沢の川の橋を渡ると、いよいよ「十二曲り」という九十九折の急登にきました。 急な登りの登山道で一歩ずつグイグイと登って行きました。 看板は下側が1番、上に行くほど数字が多くなっていき、12/12で終了です。木道の平坦でここまで来て、いきなりの急登だったので、息が上り、汗が吹き出ました。

 

「十二曲り」が終わってからまた平坦な登山道を進んでいくと、この黒沢ヒュッテとの分岐点に到着します。右へ行くと黒沢ヒュッテで、上側へ行くと高谷池ヒュッテなので、僕達は上側(登山道からだと左側。)へと進んでいきました。

 

分岐点を越えてからもキレイに整備された木道を進んでいくと、だんだんと景色が開けてきて周りの山も少しずつ見えてきました。でも僕達が行った時は雲がモクモクと湧いてきていて、頚城の山々の山頂に雲が掛かりだしてきて、だんだん山頂が見えなくなってきていました・・・。

 

そして、笹の海の中を越えていくと、突然高谷池ヒュッテの屋根が出てきました! 僕達は登山口から約3時間程で、11時頃に「高谷池ヒュッテ」に到着しました。

 

<高谷池ヒュッテ→火打山山頂。(1時間30分程)>

「高谷池ヒュッテ」さんで、ちょっと早い目のお昼ご飯にしました~。これまで失ってきてカロリー補給です。そして、先にテント泊受付をさせて頂き、大きいテント泊用の荷物の入ったバックパックをデポして、ここから先の
火打山山頂までは軽い方のバックパックだけで山頂へアタックしていったのでした。

 

高谷池ヒュッテからは、高谷池を右からグルッと回って登っていきます。ここでも木道がキレイに整備されていて、とっても美しい登山道でした! 高谷池の上にある「天狗の庭」など、この辺りは美しく貴重な高山植物の花がたくさん咲き乱れていました!

 

そして、最後の天狗の庭から→火打山山頂までの登山道は、また一気に急な登りになりました。ココからの登山道は日射を遮る木や森がありませんので、直射日光をマトモに受けてしまい、暑くて暑くて!、僕達はオーバーヒート気味になってしまいました。このセクションだけで、何だかとても疲れました。

 

この日はモクモクと雲が湧いてきていたのですが、何とか真っ白になる前に火打山山頂に登頂する事が
出来ました!
 
でも、モクモク雲は下側からどんどん湧きあがってきていて、残念ながら遠望や下側の景色は見えませんでした。山頂から隣の焼山もシルエットぐらいしか見えませんでした。

 

<火打山山頂→高谷池ヒュッテへ戻る。(1時間程)>

登って来た登山道を下って、高山植物の花たちを楽しみながら高谷池ヒュッテまで戻っていきました。晴れていれば目の前に妙高山も見えるハズだったのですが、ちょっと見えませんでした。

 

<高谷池ヒュッテのキャンプ場で、テント1泊。>

高谷池ヒュッテさんでテント泊の受付をして、テントサイトに僕達のテントを張りました。テントは1人=¥1000-です。これは1張りのテントサイト、そしてトイレ料金が含まれています。 その後はもうこの日は何もすることが無いので、ヒュッテでビールを買い、夕焼けを見ながらビールを飲んで至福の時間を過ごし、夕食を作って食べて早い目に寝ちゃいました。高谷池ヒュッテさんで販売しているビールは、キッチリ冷えていて美味しかったです!

 

<高谷池ヒュッテ→笹ヶ峰登山口、下山。(3時間)>

2日目、僕達は天気が良ければ妙高山も登って帰ろうと思っていたのですが、また昼から雲が湧いてきて夕立などの予報が出ていたのと、ちょっと足が痛かったので、そのまま高谷池ヒュッテから前日に登って来たルートをピストンして帰っていきました・・・。下りでもこの美しい木道はとても歩き易くて、足に優しい感じでした。森の中の木漏れ日もキレイでした!

<感想>

笹ヶ峰から→高谷池ヒュッテ→火打山の登山道は、どこも木道が本当にキレイに整備されていて、とても歩きやすくて気持ちイイ登山道でした! そしてこの7月後半の時期は、高谷池や天狗の庭などの池の周りは高山植物の花がたくさん咲いてきて、とてもキレイでした! 今回僕達はテントでの1泊で行きましたが、十分気持ちよく歩けて無理の無いコースタイムで行く事が出来るコースだと思いました。

【2023年7月27日、登山者・記者:ハタゴニアン】