八ヶ岳、権現岳。

所要時間:8時間程  レベル:
山行日: 2024.07.17
4
標高:2715m
八ヶ岳、権現岳。

今回は、八ヶ岳の峰々の一番南側に聳えている「権現岳」の日帰り登山に行ってきましたので、そのコースをご紹介したいと思います。「権現岳」は、標高2715m。八ヶ岳の主峰である赤岳の南に位置しています。昔むかしは、名前の通り修験者が修行のために登っていたようです・・・。

 

<松本市からのアクセス>

マイカーでアクセスの場合。松本ICから高速に乗って→東京方面へ向かいます。途中の岡谷ジャンクションでは東京方面へと向かいます。そして小淵沢ICで高速を降りて、→下りたらT字を右折。道の駅やホテルなどの建物を過ぎて少し先にある「観音平入口」の交差点を左折して、九十九折の山道を登って行きます。そして、登り切ったところが「観音平・駐車場」となっています。

公共交通機関でのアクセスの場合。松本駅からJRであずさに乗り→小淵沢駅まで(45分程)。小淵沢駅から観音平へ行くバスなどの公共交通機関はありませんが、「Mountain Taxi」という乗り合いタクシーがあるようです。コチラをチェックして行って見て下さい。

 

<スタート。登山口・観音平→ヘリポート跡。(1時間半程。)>

 

観音平登山口で登山届を出してから、登山スタートしていきます。最初はこの画像の八ヶ岳横断歩道を歩いていきました。

 

30分程歩くと、分岐点に到着します。ここから左の権現岳へ登山道を登っていきます。登山地図にはこの場所に八ヶ岳神社の鳥居マークがあったので神社があるのかな?と思っていたのですが、何も無かったですね・・・。
 
登山道を登って行きます。まるで笹の海の中を泳いでいくかのような登山道でした。 生えているカラマツの幹には、何かを防御するためのような黒い防護シートのようなモノが巻かれていました・・・。これは、たぶん、日本シカの食害の保護シートじゃないのかな?!と、僕達は思いましたが・・・、本当は何なんでしょう??

 

そして、1時間程登っていくと、「ヘリポート跡」という場所に到着です。 カラマツ林の中を登ってきて、ヘリポート跡にくるといきなり景色が思いきり広がります。そして、ここから見える富士山が美しく目の前にド~ンと大きく見えて、最高に美しかったです!

 

そして、富士山の右隣には、南アルプスの山々も全て見えました! 僕の頭の上ぐらいが甲斐駒ヶ岳、その少し右奥が仙丈ケ岳、そして画像の真ん中ちょい左ぐらいが北岳ですね! 南アルプスも全て見渡す事ができて、素晴らしく最高の眺望でした!

 

<ヘリポート跡→木戸口公園→三ツ頭。(1時間半程)>

ヘリポート跡のベンチで休憩した後、またゆっくりと登っていきます。少し行くと「木戸口公園」という場所に到着しました・・・。「公園」と言う名前なので、ちょっと広くなっていたり何かがあるのかな?と僕達は思っていたのですが、看板だけで何もありませんでした。なので僕達は、木戸口公園はスルーでした。

 

木戸口公園の後は、だんだんと背の高い木が無くなってきて尾根上の登山道になっていきます。そして左手には自分たちの目標である権現岳を見ながら登っていきました。3つ並んでいる権現岳の山頂の峰が美しいと思いました。

 

そして天女山からの登山道と合流する分岐点を左に進んでいき、「三ツ頭」という場所に到着しました。ここからは八ヶ岳連峰の山々の景色が感動的に美しく見えました! 右に尖っているのが「赤岳」、真ん中奥が「阿弥陀岳」、そして左のピンッと尖ったのが「権現岳」です!

 

<三ツ頭→権現岳山頂。(1時間程)>

「三ツ頭」からは、この八ヶ岳の絶景を目の前に見ながら、気持ちの良い稜線を歩いていくことが出来ます。この絶景を見ながらハイマツの細い稜線の登山道を歩いて進むのは、冷たい風が吹いていてとっても気持ち良かったです!

 

権現岳山頂直下は、少しだけですが鎖場がありました・・・。でも、垂直の岩場がず~っと続くような感じではなくて、少しだけ岩を乗り越えていく感じでしたので大丈夫でした。

 

そして!、休憩を入れてもコースタイム通りの約5時間ジャストで「権現岳」の山頂に到着することが出来ました!
 
権現岳の山頂も岩場になっているので、高所恐怖症の方だとちょっと怖いかも知れません・・・。この画像の裏側はスッパリと切れ堕ちています・・・。でも、岩の上に上がると北側の景色は本当に絶景でした!! 僕達は写真を撮ったりランチを食べたりして、しばらく山頂にいました。冷たい風が吹いていてとても気持ち良かったです。

 

<権現岳山頂→青年小屋。(1時間10分程。)>

権現岳の山頂でランチをして満腹になった後は、さらに先へと進んでいきます。今回は同じコースを下って帰っていくのではなくて、権現岳→青年小屋→観音平という周回コースです。向こう側に見えている山は、権現岳の3つ目の峰ですね。

 

3つ目の峰は、トラバースの登山道を下っていきます。この岩の斜面はとてもザレていて滑落の危険性が高いと思いますので、足元に十分して下っていきました。その先の斜面は、高山植物のお花畑になっていて、いろんな色の花がいっぱい咲き乱れていました!

 

その後、九十九折の森の中をザクザクと歩いていき、やっと青年小屋が見えてきました。 バックの丸い山は「編笠山」です。
 

それでも、約1時間程で「青年小屋」に到着しました。ここで冷たいドリンクを頂いて、大休止をしてトイレを借りました。 「青年小屋」という名前はどこから付いたのか?と思いましたが、帰ってから調べると、昔むかしの修験者の中でも、青年たちが集う「青年修練宿舎」だったようです・・・。

 

<青年小屋→観音平・駐車場。(2時間20分程。)>

そして、青年小屋さんで大休止をした後は、また登山道を下っていきました。ここから下~編笠山登山道との合流点である押出川までは、苔のミドリ色の森が美しかったです。

 

そして最後、押出川から~ゴールの観音平までの下りは、また笹の海のような登山道ズンズン進んでいくように歩いて帰っていきました。

 

<感想>

今回のコースの権現岳登山、登って行くたびに見えてくる景色が本当に絶景ばかりで、富士山も八ヶ岳も南アルプスも全て目の前に大迫力で見えて、素晴らしい登山コースだと思いました! そしてこの時期は、高山植物の花たちもたくさん登山道沿いに咲いていてキレイでした。 この権現岳の登山コースは、景色が本当に美しいので、オススメです。

(登山日:2024年7月17日。登山者&記者:ハタゴニアン)