上高地 横尾~蝶ヶ岳~常念岳~一の沢 縦走
今回紹介するのは、上高地横尾から登り「蝶ヶ岳」「常念岳」を縦走するコースです。
「蝶ヶ岳 チョウガダケ」の名前の由来は、春先になると、蝶の雪形が現れることから名付けられました。
標高は、蝶槍の南に蝶ヶ岳三角点があり、標高2,664mとなっていますが、長塀ノ頭が標高2,677mあり最高点です。
百名山「常念岳 ジョウネンダケ」は、標高2,857 m
松本市街地から見えるアルプスの中で、最も見つけやすい山で多くの人に愛されている山のひとつです。
いわゆる、表銀座縦走コースのひとつでとても人気のある稜線コースです。
松本からのアクセス方法
<マイカーの場合> 松本市から、R158で上高地へ向かいます。マイカー規制があるため沢渡(さわんど)で駐車(1日500円)してシャトルバス(片道1,000円 往復1,800円)に乗り換え。タクシーも利用可。松本から(1時間)→沢渡(バス30分)→上高地
<公共交通の場合>
松本駅から(松本電鉄 電車30分)→新島々駅(バス65分)→上高地
松本バスターミナルから(バス100分)→上高地
アクセスの説明は、2007年8月アルプスちえみさんの投稿からお借りしました。
登山ルート 上高地横尾~蝶ヶ岳・常念岳 1泊2日往復
7月1日(火) 晴れ
8ヶ月ぶりの横尾大橋 昨年10月に来た時は、朝早くから大勢人がいましたが、今日は、横尾山荘の工事の人のみが、いるだけの静かな朝
横尾山荘は現在改築工事中で、宿泊収容人数は、60名まで予約が必要だそうです。
電話0263-95-2421
登山ルート 上高地横尾~蝶ヶ岳・常念岳分岐 4時間25分
7時40分出発~12時5分到着
分岐看板左は、槍ヶ岳11キロ 右は、蝶ヶ岳3.4キロ 森林帯を登り始めます。
30分程歩くと、「槍見台」に到着 鮮やかに槍ヶ岳が臨めた。ラッキー♪
登山ルート 蝶ヶ岳・常念岳分岐 往復 約60分
12時9分~13時39分 休憩・取材込みで1時間30分
蝶ヶ岳・常念分岐点 とりあえずは、左に進み蝶ヶ岳ヒュッテを目指します。蝶ヶ岳山荘の赤い屋根が見えると、いつもホットします。
この日は、スタッフの看板娘かわいいSさんが、インタビューに答えてくれました。右の写真は、ロビーです。
ロビーには、飲み物の自販機・蝶ヶ岳のオリジナル日本酒なども取り揃えてあります。
左2枚は、普通の部屋のベッド 右の写真は、屋根の上に布団を干しています。
個室のデラックスルームからは、穂高連峰が見えます。
ベッド代金+部屋代金15,000円を支払えば、貸切部屋で布団は羽毛布団が6組用意されています。
蝶ヶ岳ヒュッテ(別画面表示)でご覧下さい。
登山ルート 蝶ヶ岳・常念岳分岐~常念岳山荘 約5時間
13時39分~18時32分
目の前に見える常念まで、果たして辿り着けるのだろうかという不安と、絶対に日が暮れる前に着くぞという意気込みが交じり合いながら進んで行きました。
日が当たらない場所では、雪渓も所々残っていました。
ようやく7月に入ったところですが、かわいらしい高山植物が咲き誇っていました。
登っては、下りを4回ほど繰り返し4時間ほど経ったところで、目の前に切り立った常念岳が、後ろを振り返ると今来た道が・・
今来た道を振り返ると、なんと美しいんだろうと感動します。
もうすぐ頂上というところで、再び後ろを振り返り1枚パチリ
無事頂上に到着しました。
頂上の祠から見る景色は、大変素晴らしいです。
常念岳は、どこから見ても完璧な美しさです。
上から覗くと、常念小屋の赤い屋根が見えます。まだ日が長い7月1日
大きな石がゴロゴロしていて、早く下れない坂道に疲れた身体に堪えます。
おいしい食事が、何よりも楽しみです。携帯電話の充電器も設置してあります。
この日約10時間近く歩いた私達を迎えてくれたのは、常念小屋のスタッフ平成生まれの大地くんでした。
記者は個人的に、彼のことは小学生の頃から知っていて、思いがけない再会にビックリしました。すでに素敵な山男になっていました!
ロビーの売店には、ハンカチ・バンダナ・手ぬぐい・Tシャツなどオリジナルグッズが並んでいます。
2階にある「舞姫」という部屋では、セルフサービスで飲食をしていいフリースペースです。昔皇太子が浩之宮殿下の頃に食事をされた部屋だそうです。
常念小屋(別画面表示)でご覧下さい。
登山ルート 常念岳山荘~一の沢 3時間20分
7月2日(水) 雨の音で目覚めた朝です。
大地君(スタッフ)情報で、すでにコマクサが群生しているらしいとのこと。
雨の中、東大天井岳方面に歩いていき、群生をたくさん見かけました。
下り始めてすぐに、右手に雪渓が大きく残っていました。(7/16現在では、残雪はほとんどなし)
下り始めて30分 常念一の沢ルートで最も危険箇所
時に斜面から落石などが起きやすい場所ですので、注意しながらすばやく通り抜けることをお勧めします。
登ってくる人には、最後の水場です。普段は川を渡るのですが、この日はまだ雪渓がかなり残っていましたが、かなり緩んでいたのでとても気をつけて渡りました。
(7/16現在では、残雪はほとんどなし)
雪渓を横目に見ながら、どんどん下ります。胸突き八丁を超えると1度雪渓を歩きながら、下ります。
烏帽子沢で、小屋から登山口まで約半分の距離になりますが、この先は、比較的になだらかな道ですので、時間は倍というわけではありません。
小屋~烏帽子 約2時間
大滝ベンチ・古池と目印がつくものが、次々に出てきます。
鳥居が見えたら、もうすぐゴールもまじかです。登山口に到着!
一の沢登山相談所では、登山計画届けを提出しましょう。相談所の前にあるトイレの壁には、日本語・中国語・ハングル・英語の4ヶ国語で表示された案内版もありました。
登山者の感想
蝶ヶ岳・常念岳は、日帰りで何度も登っているのは、松本から行けるアクセスのいい北アルプスの人気の山ということでしょう。
今回初めて上高地から登りましたが、森林限界を超えてからは、対岸の穂高連峰・槍ヶ岳を背にしながら登り、蝶~常念間は、常に美しい山々、これから挑む常念岳を目の前にして、なんとも至福の時間を過ごせる素晴らしい登山を楽しむことが出来ました。
上高地からの登山口は、徳沢ルートも人気があります。
蝶ヶ岳登山三股往復コース2007もご覧下さい。
常念岳登山一の沢往復コースもご覧下さい。
こんなにも元気を与えてくれる山たちにいつも感謝
【2008年7月1~2日 登山者・記者 やまもと】