美ヶ原高原美術館は長野県の中央、八ヶ岳中信高原国定公園の北東部に位置し、北アルプスをはじめとする雄大な山並など360度の眺望と200種類以上にも及ぶ高山植物が魅力の日本一美しい高原といわれています。美ヶ原高原美術館はその地の一角に、1981年6月、箱根・彫刻の森美術館の姉妹館として開館しました。緑あふれる草原の屋外展示場に現代彫刻を中心に常設展示する、ユニークでスケールの大きい日本一標高の高い屋外展示型美術館です。屋外展示場のほか、室内展示場もあり様々なアートがお楽しみいただけます。1階は道の駅になっており、展望レストラン、ショッピングモールもあります。
屋外展示場
標高約2,000メートルの牛伏山の東側斜面に広がる広大な敷地に、およそ350点の現代彫刻が常設展示されている、贅沢な展示場。光も風も刻々と姿を変える大自然の中で、彫刻たちは一瞬一瞬、新しい表情をみせてくれます。思い思いの楽しみ方をみつけられる自由な空間。春から秋にかけてレンゲツツジ、ハクサンフウロ、マツムシソウなどが咲き、屋外展示場一帯が高山植物の宝庫となります。
こども美術館
小学生以下の子供たちが自由に中に入って遊ぶことのできる彫刻「しゃぼん玉のお城」や「モグラパイプ」などがあります。「しゃぼん玉のお城」は直径1.42メートルのピラミッド型を基本としたカプセルの組み合わせで構成されています。これはダイヤモンドの結晶構造を拡大した物で、子供たちが遊びの中で自然の造形の面白さを体験できるプレイ・スカルプチャー(遊戯彫刻)の作品なのです。
ビーナスの城
美術館の一番高台に建ち、ヨーロッパの中世の古城を思わせる展示場。古代ギリシャ彫刻の中でもとりわけ有名な「ミロのヴィーナス」を中心に六体のヴィーナス像を始め、ダヴィデ像、アポロ像などを展示しています。いずれもイタリアの大理石の産地カラーラで制作された模刻作品です。屋上からは日本アルプスや八ヶ岳、浅間山、富士山まで360度の眺望が楽しめます。